中島省三のエッセイ

百円商店街

2011/09/21

九月十日大津の商店街は久しぶりの賑わいを見せた。 なかまち、菱屋、丸屋町の商店街が昭和四十年代の町の繁栄していたころを思い出させてくれた。でも一日限りのイベント百円商店街での事でこの先の人出は商店街が現代のニーズに応えられる様に変身出来るかが課題だ。翌日は静かな商店街へと帰っていたが僕は何故かほっとしていた。

湖底から・・・・

2011/09/20

湖岸にブルーシートが敷かれその上に湖中から引き上げたゴミがまるで湖底遺跡から出てきた発掘品のように綺麗に並べられていた。でも現在では何の価値も無いただのゴミであるが、もしこのゴミが数千年後の人たちが発見していたら貴重な資料かもと・・・・でも人類がこの先何千年と生き延びるとは現在この日本で起こっている福島の原発事故を考えるとそんな未来への希望などもてないと思った。

鼈とカモ

2011/08/31

何時もの様に湖岸を自転車で走っているとスッポンとカモが仲良く日光浴しているのが目に入った。デジカメを出しその場で一枚を撮り構図を決めようと近づくとスッポンが目にも留まらぬ速さで湖面に消えた.カモだけが何食わぬ顔で立っている。デジカメのモニターでスッポンとカモの映る画面を見ながら、鍋料理ならどちらが美味しいかと考えた。燗酒にはスッポンの小鍋が一番と友人の大吉さんがそのスープを肴に燗酒を飲んでいる風景が画像になって浮かんできた。カモはまだ湖岸に佇んでいる。僕も燗酒ならスッポンの小鍋がよいと思った。                             (カモは多分カルガモです)

電話ボックス

2011/08/27

浜大津から161号線を京都へ向かうと東海道線の陸橋を過ぎたあたりに江戸時代東海道を行き来する旅人ののどを潤した名水を有した関の清水で有名な蝉丸神社がある。今は境内に水のかれた井戸あとが当時の名水が滾々と湧き出ていたことを思い起こさせてくれる。鳥居の前を京阪電車京津線の電車が走ってゆく、神社の入り口は国道で車が東海道の昔の賑わいを感じさせてくれる。近くには寂しく電話ボックスが立っている。ケイタイの時代に彼はいつまでこの場所で存在感を示し続けられるか・・・・・・・

ペコちゃん

2011/08/27

この頃街中で不二屋のペコちゃん人形を見かけなくなって久しい。僕が見かけたのは知人が最近開店した古道具屋の店内でペコちゃんに出会った。ペコちゃんと言えばミルキーだ、白い小さなボールの形をしたキャンデーが蝋紙に巻かれて箱に入っていた。夏は紙にくっつきべトべトして口に運ぶのも大変だった。そして歯によくくっつくので僕はあまり好きでなかった。でも最近までは口の中の歯はその感触を記憶していたが残念ながら入れ歯となり感触を確かめることは出来ない。店内のペコちゃんを見ながら遠い時間の流れを噛み締めた。

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