中島省三のエッセイ

出初式

2011/01/11

大津市の出初式は毎年浜大津の湖岸で行われる。私も自転車で見にでかけた、少し時間が早いので湖岸を走り膳所公園へと足を伸ばす、砂浜では凧揚げに興じる少年等が北風のなか元気遊んでいるのを眺めながら浜大津へと引き返すと、すでに消防自動車が湖岸に勢ぞろいしている、湖上では消防艇が水煙をあげている、すると合図の花火が冬の乾いた空気の中に景気よく響くと、湖岸に整列した消防車よりの放水が始まり、湖上にナイヤガラの滝が出現とおもわすダイナミックな風景が広がり、湖面に虹がかかり放水はクライマックスを迎え、短い出初式のショーは終わった。

眼下に琵琶湖

2011/01/10

晴天の正月三日に山仲間の松下さん等四人でびわ湖バレイに行った。このスキー場は比良山系の蓬莱山と打見山の山頂に開かれたスキー場で最初に出来た乗り物から数えて三代目となる大型のロープウエーイは121
人の乗客を乗せて5分間と短時間で頂上へはこんでくれ以前と比べ便利になったと感じた。スキー場は狭いが山頂からの眺めは素晴らしい、眼下に琵琶湖を望みながらのスキーは最高の気分にしてくれるがゲレンデが少し狭いのとサービスが悪くイマイチ、でも山頂からの展望が良いので相殺と言ったところか以前と比べスキーリフトも待ち時間は少なくストレスを感じる事はない。スキー客の減ったことの影響かも、そんな事を考えながら2時間ほど滑り四人は少しの物足らなさを感じながらスキー場を後のした。







伊勢神楽

2011/01/10

私の住む町での正月行事といえば伊勢神楽だ。 正月の二日には決まって早朝から神楽の音が聞こえてくる。神楽の一行は各家を回りその家の一年の家内安全を願って何がしかの御礼を貰って神楽を舞うのである。我が家は子供の頃から木村利太夫の伊勢神楽が二匹の獅子で夫婦舞をするのが恒例になっている、それは今も続いている。少年時代には多くの子供達が獅子舞を追っかけて遠くまで行ったのも昔の思い出となりました。たしか木村家のほか加藤家があり大津市内を回ってお正月の風物詩を作っていた。人通りの少ない商店街で見る伊勢神楽はなぜか寂しく神楽の賑やかさとうらはらに人通りの少ないアーケードを冷たい風が抜けて行くと寂しさだけが私の心に染み渡る。


歳末の大雪

2011/01/06

2010年の大晦日、 大津にしては珍しく大雪で20センチ近く積もった。昼飯を済ませ外を見ると雪国のように一面銀世界、70歳の老人になっても雪を見ると心が躍る、さっそくクロカンスキーを取り出し外へ何年ぶりだろうか家の前からスキーを履いていざ出発、久しぶりの新雪の感触に蹴り出すスキーも軽やかに疎水沿いから三井寺へ意外と境内は木々が雪をさえぎり意外と雪は少ない、ならばと歴史博物館へと向かうが自転車で登ると急坂と感じるがスキーで登ると意外とゆるく坂の上から直滑降してもあまり滑らず残念でも雪国のような景色を楽しみながらの30分間のクロカンスキーを終えた。少しの心地よい疲れと満足かんが体の中を巡った。その後僕がスキーをしていたのを知人に見られていた、でも何時までも少年のように雪を見るとはしゃげる心は持っていたいと思う。









 

リンゴドクガ

2009/11/17

秋の晴れた日、近場をサイクリングをした。僕の好きなケヤキの大木のある神社へ目にしたのは美しいケヤキの木肌に黄色く光る羽毛と思い近づけばなんと毛虫ではないかこんな綺麗なものを見るのは初めてケヤキの木肌はまるで海原の様そして毛虫は大海を行く豪華客船と言ったところか、毛虫は弱い秋の光線を受け輝いている。家に帰りパソコンを開き昆虫図鑑で毛虫の名前を見るリンゴドクガと世の例え美しいものには毒が・・・・?でもこのリンゴドクガは美しい姿で人を魅了する。近くに住む自然写真家の今森光彦さんは昆虫少年で子供の頃から虫たちの美しさを感じていたのか凄いと、僕はさしずめ昆虫老年といったところか、もし昆虫界のファションショーがあれば注目をあびる事間違いなし多くの昆虫達のなかスポットライトを浴びて登場するリンゴドクガを見てみたいと秋の夜長の夢そしてその夜、僕はリンゴドクガのショーの夢を・・・見なかった。

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