中島省三の湖畔通信

雨の日

2022/10/07

毎日の散歩は天候に拘わらず三井寺へ向かうのが常だ。もちろん嵐の日は出かけないが・・・鹿関橋から疎水を眺めると通船が客待ちしていた。大津閘門の電動化が完成すると浜大津港から出航するそうだ。三十分掛かる閘門の開閉が5分になり琵琶湖と疎水の水位を調節する閘門の動きも見られる様になるそうだ。僕は通船に一度も乗ったことはない、これからも乗ることはないと疎水の通船を写真に撮った。三井寺の境内は静かだ。秋の観光シーズンは紅葉が始まる10月末頃からだ。雨が強く降っている境内では人影を見ることは無かった。雨は夕方になってやっと止んだ。湖岸へ向かい雨後の琵琶湖情景を楽しんだ。

琵琶湖と雲

2022/10/06

浜大津からにおの浜までの湖岸は琵琶湖と雲を眺めるには最高の場所だ。都会では味わえない広い空間で雄大な琵琶湖と空を独り占めできるのは琵琶湖があるからだ。今日の午後三時過ぎ、空を見上げると高積雲が空に広がり雄大な景色が期待できそうなのでデジカメを持って湖岸へ向かった。前線を支配する雲だろうかと空を覆う様に広がる高積雲の美しい流れを浜大津湖岸から眺めた。誰にも邪魔されない広い空間を独り占めして写真を撮れるのも琵琶湖のお陰と感謝しながらデジカメのシャッターを押した。何時もなら写真を撮れば立ち去るのだが、迫力と美しさを感じる光景に圧倒されたまま湖岸に佇んだ。そして夕景まで待つことにしてベンチに座っていると知人のHさんに声をかけられた。Hさんも空の雲を見るのが好きだと語ってくれた。雲の動きは早く、高積雲も東南方向に向かい、夕刻が近づき、月が雲間に見えた。秋の夕暮は早いと実感した。Hさんと別れ僕は浜大津港へ向かい、西方の空を撮った。そして雲を見ながら観天望気・・・・明日は雨かも・・と自信なく自分に呟いた。

詩人

2022/10/05

僕は詩人と言えば、最初に大野新さんを思い出す。青春時代はノイズ(飛行機のエンジン音)が頭脳を覆っていた。言葉の重さも深さも感じずに空を彷徨っていた。そして飛行機熱が少し冷めた頃、ひょんな事から大野新さんと知り合うことになった。それは小さな新聞のインタビュー記事で大野さんから取材を受けたのが切っ掛けだった。初対面から親しみを感じたのは優しい人だと感じたからだ。僕は其の当時、文学的な素養などなく詩を読むゆとりもなかった(遊びに夢中)。大野さんに僕の写真集「琵琶湖周游」を・・そして僕は大野さんから「砂漠の椅子」を頂いた。もう三十年も過ぎた今、大野さんの「砂漠の椅子」を読んでいる、天野忠(詩人)の話は大野さんからよく聞いていたが、石原吉郎(詩人)の詩を評論した、内容の深い文章を読んで、大野さんの凄さを今、感じている、何回もお出会いして、お酒を飲んだりしていたのに肝心の詩の話しもせずにと今更ながら悔やんでもと、大野さんが書いてくれた、琵琶湖の詩を読み返すと、少し言葉の表現による風景描写は写真とは趣をことにするが風や空気が漂う空間を感じた。大野さんには会えないが人間82歳になってやっと言葉が少し分かる様になる奴(自分)もいると大野さんに伝えたいとおもった。

ミサイルが通過しただけ・・・

2022/10/04

朝から何か騒々しい・・ミサイルが通過しただけでテレビ番組が中断され臨時ニュースになった。僕は最近テレビを見なくなったので別にかまわないが、中断してまで伝えるニュースではないとおもった。米国への当てつけのミサイル発射は毎度のことだ、我が国へ向けての脅しでも何でもないとテレビを消した。メディアは何を企んでいるのだろうかと政権援護のために関心をそらしているのではと長閑な秋空を見上げた。

今日もフイルム写真を一枚、坂本の大宮川の風景です。

フイルム写真とデジタル写真

2022/10/03

湖岸ポタリングを楽しむには最高の日となった。湖岸ポタリングの楽しみはデジカメとスマホで琵琶湖を撮ることだ。スマホのカメラも進化して今ではコンパクトデジカメを使わくなった。デジイチとスマホで撮るのはスマホの写真は自分の見ている現実の風景では無いからだ、そしてデジイチもまた肉眼で感じる風景とは別物だ。綺麗に写りすぎるデジタルカメラやスマホで撮影された写真や映像はインスタグラム上で溢れている、AIで加工され現実の風景ではなく美しすぎる映像や写真が地球を回っていて、スマホの画面で世界中の観光地が見られる時代になった。青すぎる空、青すぎる海、何処までも澄み切った風景写真を見ていると呼吸が苦しくなってくるのは空気感がないからだと僕はおもった。今日も湖岸からデジイチとスマホで琵琶湖を撮った。そしてスマホからインスタグラムへ、そしてデジイチはパソコンに写真をアップした。僕の日常はデジタル化された社会に組み込まれたのかとおもうと少し空しさを感じた。湖畔通信を打ちながら、フイルムで撮った、彼岸花を思い出しアップした。逆光で少しもやっているが見ていても息苦しさが無い、そして僕の見た彼岸花の咲いている打出浜湖岸の光景で空気が漂っているからだ。そして僕の脳裏に記憶されている風景に近いからだ。

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