中島省三の湖畔通信

家族を想うとき

2020/01/04

家族を想うとき、はイギリス映画でケン・ローチ監督の最新作だ。わたしは、ダニエル・ブレイク、を製作したおりに引退宣言をしたケン・ローチ監督が映画を作った。引退を覆して製作した社会派の映画を見なくてはと京都へ向かった、映画、家族を想うとき、は正月から暗い映画を見るつもりは無かったが好きな監督の映画を見逃してはとの想いからだ。今、読んでいる本ポバティー・サファリイギリス最下層の怒り(ダレン・マクガーヴェイ)を読んでいる繋がりもあるから興味を持って見た。映画は父リッキーと母アビーそして息子セブと娘ライザの四人家族の物語は困窮家族の追い詰められた状況を描いた映画は深刻な社会問題を正面から捉えた映画は重たく圧し掛かる生活の辛さが伝わってくる内容に自分の立場で考えると恥じ入るばかりだ。父親リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーを始めるが過酷な仕事のシステムに人間性までもが壊れ行く様子には心が痛むばかりだ。グローバル資本主義の歪に翻弄される弱い立場の人たちの救いのない状況にどう立ち向かえばよいのかと考えるばかりで前に進む事が出来ない現代社会の現実を突きつけられて映画は終わった。映画の中の家族の未来は絶望的に見えた、今、世界で起こっている格差社会での経済問題の解決は簡単なことではないが映画が訴える社会問題を真剣に考えねば資本主義社会はますます悪い方向へと向かうのかと心配が募るばかりで今年も大変な年になるのではと覚悟した。

正月叙景

2020/01/03

正月と言えば凧揚げを思い浮べるが僕が本当に見た風景だったのかと思うくらい近年、町中で凧揚げなどする子供を見かけたことが無い、子供達はゲーム機と向き合いバーチャル空間での遊びに夢中だ。羽子板で羽根突きする姿も記憶から消えようとしている、凧揚げは湖岸の広場で親子連れが凧(カイト)を上げている姿を見かけるぐらいだ。奴凧などは歴史の時間の狭間に消えた。正月風景も時代とともに変化するのは当たり前と我が家の玄関を見ても正月飾りの、しめ縄、門松も消え、そして長年続けていた正月二日の伊勢神楽も止めて三年が経った。風習などは消えて行くものと何時も思っているので別段、郷愁は感じないが、子供達が外で遊ぶ姿が見られないのは寂しいと辺りを見ても人っ子ひとり歩いていない静かな町だ。町中の実情はスマホを手に辺りの景色など気にせずに歩く人の多さ、そして電車内では殆どの人がスマホの画面に向き合って車窓風景を楽しむ人などない状況を見ていると、例え地球温暖化の影響が大きくなっても空調設備の整った部屋でスマホやゲーム機に夢中になっていれば、外の自然現象など無視して暮らせると思っているのだろうかと現代社会のシステムが心配になって来た。僕はバーチャルよりも実像を大切にしたい、毎日、空を見上げ雲の様子を、そして風を感じて自転車で走りたい、森の中では鼻腔から色んな匂いを感じ取りたいとおもった。


夕刻、打出浜から湖上を見るとカワウの編隊飛行が巣へ向かっている光景を眺めた。カワウの学校が浜大津港の西端にあるらしい?

新年会・・・・

2020/01/02

新年会と言っても熱気球クラブの同窓会?みたいなものだ。気球クラブは消滅したが、其の時のメンバーで連絡が取れる者だけが1年に一回出会って居酒屋で気球談義?に華を咲かした。僕が一番の年長者で20歳程の歳の差はあった、彼らも皆60歳を越えた。中には東北の或る市の副市長をしているYさん、Nさんも現役のレントゲン技師で活躍している、日本は高齢化社会60歳越えでも青年だとおもった。僕は今年80歳に・・・高齢化社会を生き抜く自信はないが与えられた命が尽きるまで楽しく行きたいと20歳も若い仲間達と杯を交わしていると少し若返ったと思った。

普遍的

2020/01/01

素直に新年明けましておめでとう御座います。湖岸ポタリングに出かけ何時ものカフェタイムへ寄り朝日新聞を広げた。見出しに、誰も否定されないこと、が目に入った。福岡伸一(生物学者)さんとプレィディみかこ(保育士・ライター)さんの対談を読んだ。持続可能な開発目標をSDGSが普遍的な目標を上げているが一向うに先が見えない事等を上げて多様性について語っていた。其の中でエンパシー(他人と自分を同一視する事無く他人の心情を理解するとグウグルで分かった)が必要だとそして政治も相手の言う事も理解した上で拠りよき方向に進む世界こそが多様性を持った社会だといっている様に僕は理解した。そして今年は他者の話をよく聞き、何が最善なのかを考えながら進めたらと自己中の自分に言い聞かせた。

大晦日

2019/12/31

大晦日の気忙しさも無い年金爺の状況は良い事なのだろうか、余りにも早く流れる時間に驚くばかりだ。年末の大掃除は軽く済ませ湖岸ポタリングへ出かけた。冬型の気圧配置で北西風が強く湖上は波立っている、琵琶湖が怒っている様に見えた。此の様な風が強い日には琵琶湖北方の若狭原発群の存在が気にかかる、中でも高浜原発の40年越えの老朽原子炉の再稼働が迫っている、もし老朽原発が稼動して事故が起きれば大変な事になる、危険な原子炉を再稼働しなくても電力は足りていると言われている現状を無視して再稼動を進める我が国の姿勢には納得が行かないと荒れる湖上の彼方を見た。振り返れば今年も地球温暖化の影響で台風が来襲して甚大な被害をもたらした、幸い滋賀県は大した被害も無く済んだが今から心配になるのは地球温暖化の影響での台風の大型化が心配になって来た。では、拙い文章と写真にお付き合いいただいた事に感謝します、また来年も宜しくお願いいたします。それでは良いお年をお迎えくださいます様に・・・

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