中島省三の湖畔通信

街角の提灯屋

2019/06/10

何時も撮る写真は殆どがデジカメだ、昨日は午後の時間を持て余し退屈していると机の引き出しの取っ手に掛けられたライカ(フイルムカメラ)が目に留まると急に写真が撮りたくなった。時計を見ると夕方近くの四時、夕食にはまだ早いとライカVfを持って町へ出かけた。休日でお休みの店が多く町中はひっそりとしていた。新しく整備され少し余所余所しさを感じる旧東海道で提灯がディスプレされたウインドウが気になり自転車を降りた。提灯と言えば我が家には銭形平次の時代劇に出てくる提灯箱が今もあり居間の壁に家紋入りの少し色褪せた其の箱は、存在感を示しているが中身を確認した事はない、そして地蔵盆の提灯は家に在ることを思い出しながら提灯屋のウインドウを写真に撮った。提灯や番傘は商人の家には必ず常備していた、番傘に商店の名前を入れた貸し傘があった、そして僕が小学生の頃まで家にもあった懐かしい光景が今も脳裏にある、そして竹を使った手工業が盛んだった1950年代頃は商店が夏に顧客に配る名前入りの団扇も竹と木と紙で作られた手工業時代の長閑さは何処へ行ってしまったのかと・・・でも古い我が家には、未だに押入れを探せば竹と木と紙で作られた団扇が出てくる、そして手に持ち扇ぐと優しく頬を60年前の風が便利な時代を省みてはと語りかけてくる様に思えた。

除去作業を生き延びた花?

2019/06/09

指定特定外来生物オオバナミズキンバイは県が実施する徹底的な除去作業で減ってきたと新聞やメディアが伝えて久しい、そして僕が毎日自転車で走る浜大津から膳所由美浜までの湖岸でもオオバナミズキンバイの花を今日まで目にすることは無かった。でも今日、湖岸サイクリングで綺麗な黄色の花を見つけたのは打出浜湖畔、自転車を降りて近付くとオオバナミズキンバイが生き延びたよと言わんばかりに存在感を表していた。少しオーバーな表現で言うなら人間がオオバナミズキンバイにホローコーストを行ったのではと考えながら、生き延びた黄色の花に詫びたい気持ちになった。人間の判断よって良いか悪いかで処分されて行く不条理に少し疑問を感じた。シロツメグサも今では日本の何処でも小さな花が市民権を得て堂堂と咲いているが、此花はヨーロッパから日本に輸入される商品(磁器等)の隙間に詰められた草?詰め草がシロツメグサと聞いた。由美浜サンシャインビーチで咲くリュウキュウツキミソウも琵琶湖周辺には無かったものが好意で人が植え最初は管理され大事に育てられていたものが、今では管理されずに自由に何処で咲いてもお咎め無しで以前よりも元気に咲いている様に見えた。人間の判断で地球上の自然の形態が変化することが良い筈が無いと思いながら湖岸に咲く花をデジカメで撮った。

赤い丸いポスト

2019/06/08

丸い郵便ポストを見ると僕は直ぐにカメラを出し撮りたくなる、デザインがレトロな所為もあると今日も旧東海道で見かけシャッターを押した。20年前は大津の町中の彼方此方で普通に見られた丸い郵便ポストが消え四角いポストに変わってしまった。町内の外れにも、そして長等小学校の正門前にあったと懐かしく思い出した。丸いポストの歴史はとパソコンで見ると1901年に出現して1912年には差し入れ口から雨の進入を防ぐ為に回転式の庇がとあるが画像が無く仕組みは分からず残念だ。そして1912年に今も残る丸型庇付ポスト(丸型)が出来たと記してあった。今も存在しているポストは1949年「郵便差出箱T型(丸型)」だと分かった。僕が知っている丸型ポストの場所は四箇所と・・・他にも探せば見つかるかもと町中散歩の楽しみが増えたと嬉しくなった。でも今、僕が読んでいる本の背景は昭和の戦争の惨くて酷な社会、そんな時代を見てきた丸いポストが消えずに此れからも負の歴史の象徴として平和の大切さを伝えて欲しいと思った。

湖岸ではブルーギルが打ち棄てられていた。

水の惑星

2019/06/07

168億年の宇宙の歴史の中で水の惑星と言われている美しい星は地球しか存在しないのでと三井寺金堂前の蓮池の雨の情景を見てそう思った。池面の雨の波紋はまるで水が言葉を発して語りかけてくるように感じるとレムのSF小説、ソラリスの海が意識を持って人間とコンタクトを取ろうとする様を思い出してきた。蓮葉の上の銀色の湖が水の惑星である事を知らせてくれている様に思えた。6月は一年で雨が一番美しく感じるのではと思いながら池端に佇み水気を含んだ空気を体一杯に感じた。午後は大阪へ友人の清水さんと、これまた友人の陶芸作家、奥田博土さんの個展を見に出かけた。久ぶりに乗る京阪電車本線の車窓風景も雨の所為で旅情を誘った。晴れの日では見えない景色が立ち上がると遠くへ旅をした気分になれた。展覧会の会場は都会の中にありながら緑に囲まれた小さなギャラリーの中で見る奥田さんの作品は時間の流れの過酷さと美しさ表現した作品が遠い過去へと誘ってくれたと改めて奥田博土さんの力強い作品に感心しながら帰路についた。

アユ釣り

2019/06/06

朝の散歩は三井寺、湖岸サイクリングは浜大津から膳所由美浜と限られた場所で毎日、写真の被写体を見つけるのも苦労する此の時期だ。におの浜湖岸で自転車を留めて湖面を見るとアユの群れが水中に見えブルーギルが少なくなったニュースを思い出した。そして以前なら無造作に地面に打ち棄てられていたブルーギルの無残な姿は無くやはり新聞報道でのブルーギル激減は本当だと実感した。そして今日も相模川河口では大勢の釣り人がアユを釣っていた。心配した赤潮の発生も無く今のところ琵琶湖は正常だと安心しながら釣り人を写真に撮った。帰路、浜大津港では園児の課外授業でパトカーや消防自動車の見学をしている横を通り湖岸を見ると新しい大型の警備艇たかしま、が停泊して子供達に見学させていた。琵琶湖の北湖は波も高く小型の警備艇では救助活動も制約されるから大型になったのかと荒れる湖上に出動する警備艇を想像した。


三井寺のながら亭の池の周囲にはモリアオガエルの泡状の卵が木の枝に多く確認された。カエルは緑の葉の上で擬態しているが人間には直ぐに見つけられるが鳥達には発見されないのかと心配した。

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