中島省三の湖畔通信

雪雲の彼方

2018/12/28

今年の冬も厳冬になるのかと、北風が吹く湖岸を自転車で走った。琵琶湖には白波は立っていないが烏丸半島付近を雪雲が季節風に運ばれて走っているのが確認できた。打出浜湖岸から今日は雪雲で琵琶湖大橋は見えないが何故か明るく感じた。寒さの為か退散する釣り人の姿を見かけた。コサギも寒さを耐えながら風が止むのを待っている様に見えた。デジカメで琵琶湖を撮っていると留めてあった自転車が風で倒れた。風は思っているより強く吹いていると、風の来る方向を見た。そして雪雲の彼方にある若狭の原発群が心配になってきた。僕は冬が来て季節風が吹くと何時も原発がもし事故を起せば放射能を帯びた雲が季節風に乗って一時間いや、もっと早く琵琶湖の北湖を覆ってしまい琵琶湖の水は放射能に汚染されて近畿1300万人の命の水が失われるのを恐れる、そして来春には若狭の老朽原発が次々と再稼働される現実を考えると我が国の政府は本当に国民の安全を考えているのかと思いながら又、北方の雪雲を見た。

原発事故に関しての本では、1995年発刊された、原発事故・・その時あなたは!(瀬尾 健氏の遺作)に日本の原発事故が完全シミュレートされている、驚くのは、著者が1995年に福島事故もシミュレートされておられた。興味のある方は一読を・・・

家へ帰ろう

2018/12/27

家に帰ろう、は今話題の映画のタイトルだ。ここ暫らくは気になる映画も無かったが、最近、友人とネットから得た情報では評判の映画、家に帰ろう(監督パブロ・ソラリス)を京都シネマへ見に出かけた。京都シネマのロビーは混雑していた。少し早く着いたにも関わらず入場券は35番だった。入場が開始される二時前には多くの人が並んでいた。何時も座る後方の席には座ることが出来なかった。映画は老人が主人公の所為か観客は自分も含め高齢者が殆どで少し驚いた。映画はアルゼンチンとスペインの共作で93分と僕の好みの長さと作品に期待した。映画はフイルム撮影ではと感じる落ち着いた色調の画面に引き込まれていった物語は洋服の仕立て屋アブラハムは83歳の高齢となり身辺を整理して老人ホームへと送られる事になっていたが、70年来の約束を果たす為にアルゼンチンからポーランドへ家族に無断で旅立つロードムービーは主人公が旅で出会う人達との心温まる交流にほっとしながら映画の旅を楽しんだ。作品の底辺に流れるテーマーはユダヤ人が受けたホローコーストの悲劇が語られている、70年前ポーランドでホローコーストから逃れた主人公アブラハムは友人に助けられて生き延びた。そして友人との約束の服を仕立て完成させていたが70年の時を経て約束を果たすべくポーランドへ向かう老人の姿にはホローコーストの傷跡が見え隠れして戦争の罪深さを感じながら見る映画もラストシーンでは感動的な友人との再会に感動しながら映画を見終えた。

琵琶湖は水位低下で由美浜サンシャインビーチの砂浜が広く見えた。

国の番犬に・・・

2018/12/26

午後は黒い雲に覆われ暗い日となり気分が沈んでくる、そんな時は静かにモノを考える事が出来るからと読みかけのフォトジャーナリズム誌DAYS・JAPANを読んだ。一月号の特集は基地問題の裁判を取り上げていた。特集基地裁判・国と一体化する司法の文字、そして両ページを使った大きな写真、最高裁大法廷の威容を感じる写真に少し驚きながら記事を読んだ。デタラメだらけの基地裁判では裁判の歴史を辿りながら判決例を見ると、1957年の砂川事件での伊達秋雄裁判長による有名な「伊達判決」は憲法第九条の精神に従って下された判決だが、最高裁大法廷では「統治行為論」をとり憲法判断を回避した判決を下した。記事によると田中耕太郎長官は駐日米国大使と密談した内容の記事には呆れた。その後の基地問題の裁判も最高裁では全て敗訴となっている現実では三権分立が機能していないのではと思った。2番目、なぜ司法は基地問題を裁かない、ではモノを言わない司法の実態が詳しく書いてあった。司法は本当は弱い立場側に立つのが当たり前と、でも現実は国に寄り添った判決を下す最高裁は正しく国の番犬の様に思えてきた。3番目、辺野古裁判の経過と行方では沖縄県民の総意を無視して進める埋め立て工事と裁判はこれからも注視して行かねばと感じた。そして今日の京都新聞夕刊の第一面、政府、IWC脱退表明の記事には嫌な予感が走った、太平洋戦争に突入した時、国際連盟を脱退したことを思い出した、国際捕鯨委員会は世界中の人達で鯨の問題を考える集まりだ。其の中で議論を尽くしながら自国の利益を考えるのが常識だ、考えが違うと脱退して自国ファーストではアメリカのトランプ大統領と同じではないかと思った。IWCの脱退が引き金になって恐ろしい方向に進まない事を祈るしかないとおもった。

低くっても存在感が・・・

2018/12/25

何時も湖岸サイクリングで東方に見える山、三上山は近江富士と親しまれている、標高は432メートルと低い山だが形が富士山と似ていて特に大津の湖岸から見る三上山は近江富士と言われても納得できる山だ。野洲の平地で孤立した丘陵で近くに比べる山も無く標高が低くても存在感を漂わせているが僕は三上山には一度も登山していないが上空からは何度も見ている、そして一番の想い出は熱気球で三上山の近くを低空で、しかも風の速度で通過した折に見た景色が素晴らしかった。野洲川の曲線と丘陵と呼べる三上山を眼下に見ながら飛行した事は三十年以上も前の事と記憶を辿った。そして今日の湖岸サイクリングで三上山を構図に入れた写真をパソコンにアップしながら三上山は存在感があると感心した。僕が飽きずに毎日、自転車で湖岸を走るのも三上山に魅せられているのではと思った。

解説 風の早さ
熱気球には推進力は無く、水平に移動出来るのは風の力だけがたよりだ。三上山を通過した風のスピードは多分風速5メートルぐらいだとすると時速18キロで飛行していたから、ゆっくりと三上山を見られたのだと思った。

ユリカモメは膳所公園に・・・

2018/12/24

今日は冬型、季節風が湖面を波立たせていた。昨日とうって変わり寒さが戻った。ユリカモメがいると友人が知らせてくれた場所、膳所公園へ自転車で向かった。浜大津、打出浜、におの浜湖岸では今日は釣り人の姿は少なく散歩する人も疎らで自転車は追い風を受けながら快適に走れた。膳所公園では葉を落とした木立が冬の斜光で長い影を作っている光景は絵画を見ている様に思え寒さを忘れデジカメのシャッターを押した。湖岸へ向かうとユリカモメが其々の棒杭に留まり並んでいた。友人に聞くところによると餌を与える人がいる時は遊歩道橋の欄干の両側に多く留まっていると・・・でも今日は僕が浜大津で見た八羽位ではと思った。そして近江大橋の後方には三上山が見える構図を決め手前にはユリカモメを入れて撮ろうとすると一羽が棒杭から飛び去り狙いは外れたがシャッターを切った。季節風は少し強くなったのか湖上には白波が見られた。帰路は向かい風、爺の馬力ではと思ったが湖岸を選び大津方向へ自転車を進めた。風は衰える事無く湖上は白波が多く見られ本格的な冬の到来を告げていた。

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