中島省三の湖畔通信

動物園と戦争

2017/10/27

昨日は久しぶりに京都へ出かけた。友人の画家Mさんの絵を見るため京都市美術館へと向かうと、美術館本館は改築工事のため閉館しているため別館で開催されている二科展へと足を運んだ。Mさんの絵は自然の驚異をユーモアーを交えて表現した作品で楽しめた。館外へ出ると青空に何処かへ行ったらと声をかけらた様に感じ、それではと京都動物園に行く事にした。もう40年近く動物園に入った事がなく、少し期待感を抱きながらチケットを買って中へ入った。記憶の中の動物園より明るく近代化されたと感心しながら日頃目にすることの無い猛獣コーナーから見る事にした。ジャガー、ライオンそしてアムールタイガーを見た印象は百獣の王ライオンは随分とくたびれた様子、其れに比べ単独行動で活動するトラやジャガーは素晴らしい肉体と艶の良い毛で覆われた姿は猛獣の凄さを感じた。次は象のエリアへ閉園時間を気にしながら急いで向かった。象の居る場所は動物園の東側にあり一番広い面積で占められてアフリカの草原をイメージできる雰囲気は少しあると思った。柵内では象がスローモーション映画の様にエリア内を歩いてた、しかも四頭も一緒に樹の袂で遊んでいる姿をデジカメで撮っていると、僕の少年時代に体験した象列車の記憶が蘇ってきた。小学校4年生の時、名古屋の東山動物園に戦火を生き延びたインド象、エルドとマカニーを見るため大津駅からSLが牽引する列車で名古屋へ行き実物の象を初めて見た事が映像として脳裏に浮かんで来た。其の象は軍(国)からの殺処分命令を聞かずに飼育員が独自の判断で厳しい条件の下で飼育した話は有名な事だ。そして戦時中の国内の動物園では全ての猛獣や大型動物は全部殺処分された事は周知のことだ、僕が小学校の頃、京都動物園に来ると生きた動物はサル山に暮らすイノシシ、そして檻には台湾ザル、タヌキと孔雀ぐらいで、その他すべて戦争中に殺された後に剥製にされたライオン、トラらが陳列されていたことが印象に残っていて、動物園は暗いイメージのままだった。今日見る動物園には明るさを感じホッとした。秋晴れの下で世界中のから集められた動物を見られる事に感謝し平和な動物園の日常が続く事を願いながら園を出た。そして二度と動物達が戦争の影響で殺処分される時代にならない事を祈った。




湖畔の日常

2017/10/26

秋晴れの下、満水の琵琶湖を見ながら湖岸サイクリングをした。台風で打ち上げられた藻やゴミ、そして砂利らの清掃も進み自転車も走りやすくなり由美浜まで快適に来られた。サンシャインビーチは水位上昇で浜辺のイネ科の雑草が水草の様に見え、自然の湖畔の風景を感じさせ水鳥が遊ぶ様を見ていると戦時中に制作された記録映画或る日の干潟。の事を思い出してきた。太平洋戦争の真っ只中、戦争映画ばかりの中で鳥たちの暮らす干潟の日常を描いた映画と本や新聞の記事で見た事があり見ている風景と重なり感慨深い眺めとなった。選挙も終わり、此の国は一党だけで国会を牛耳れそうな状態になっている、憲法改正が一歩近付いたと感じながら又此の国が戦争を出来る国になるのかと不安を感じながら長閑な湖畔の日常を見ていると、強い国になる前にもう一度、長閑な自然の日常の大切さを考えて平和な国へと進んでほしいと思いながら帰路に着いた。

浜大津港ではプラスチック製品を乗せた藻が将来への問題を提議している様に感じた。

満水の琵琶湖を見て・・・

2017/10/25

琵琶湖を何時も見ているといっても南湖の一部分の湖岸を自転車で走っているだけではと思いながら今日も湖岸サイクリングに出かけた。京都第一疎水の入り口、161号線に架かる橋より三校艇庫を見ると傍まで水に浸かっている風景は1994年以来の増水風景を思い出しながら写真を撮った。浜大津港内の水面の藻にはペットポトルらのプラスチックのゴミが多くあり、その向こうに水鳥が餌を探し漂っていた。今回の台風21号は強い風と雨で琵琶湖を撹乱してプラスチックのゴミを湖中から陸上に吐き出し掃除をしていったのだと考えながらデジカメでその様子を撮った。湖岸を由美浜まで満水の琵琶湖は広く見えるなと実感しながら走った。帰り道、商店街で本屋に寄り、月刊誌DAYS/JAPANを買った。そして表紙の羽毛をポリ袋で覆われた海鳥の写真を見て驚きと悲しさを同時に感じた。キャプションは豊かな暮らしの向こう側・地球がプラスチックに支配される日とショッキングな文字が記されていのを見て、早く読みたいと感じ、急いで家に帰り、そのページを開き読んだ。事の重大さに驚き、環境問題は原発、地球温暖化だけではないと身近な存在のプラスチックのゴミが地球を支配する現実が近づいている事に此の国も真剣に取り組んでいるのかと今回の選挙では豊かさを求めるばかりで、豊かな消費社会の負の部分を見つめ持続する社会に向かう事を目標に上げる事こそが大切だったのではと考えた。記事の中では、2050年、海に漂うプラスチックのゴミが、世界中の海の魚の重量を全部合わせた重量を超えると・・・そして最も危険な事はマイクロプラスチックが有害物質を吸着、そして其れを食した魚を人間が食べる食物連鎖はやがて訪れる現実と、最後に記事はそう遠くない未来、待っているのは『便利な暮らし』がもたらす『消えないゴミ』に支配される世界かもしれないと結んでいた。琵琶湖でも確実にプラスチック汚染が進んでいる事は確実と藻に絡まったペットポトルらを見ても感じた。出来る事から始めねばと恐怖を感じながら本を閉じた。

湖畔は水鳥の楽園

2017/10/24

台風一過でスカッと晴れると期待したがイマイチのお天気で少し寒さを感じながら湖岸サイクリングへ出かけた。浜大津港で見る観光船ビアンカも背が高く見える、50センチも水位が上がれば当然かと思った。打出浜湖岸では湖面との高さが等しいところもあり、たった一日で琵琶湖の水位を50センチ以上も上げる台風の脅威を感じながら今日は膳所公園まで向かった。自転車で走りながら見る琵琶湖も水位上昇で大きくなった様に見えるから不思議だ。膳所公園の湖岸は何時もなら少し浜辺があるが、今日は水没していた。入り江付近で自転車を止め湖面を見ると渡り鳥とシラサギが仲良く餌探しをしている長閑な風景を見ていると心が癒された。シラサギを良く見ると狩の名手の件のシラサギと分かり少し嬉しくなった。琵琶湖全域は鳥の禁猟区になっていで水鳥の楽園だ、此処膳所公園付近の湖面は北風を避けるため水鳥が冬場には良く見かける場所だ。今日は随分と写真を撮った、フイルム時代なら此れほどシャッターは押さなかったと考えながら、すっかり便利さに毒された自分に反省しながら、鳥たちのシンプルな暮らしは究極のミニマリストと尊敬の念を抱きながら膳所公園を後に大津方面に自転車を向けた。

台風一過の琵琶湖

2017/10/23

台風21号の強風で我が家が久ぶりに揺れるのを少し気にしなが休んだ。午前七時に目を覚まし窓外を見ると風も雨も止んでいた。朝食をとりながら新聞を見ると選挙一色で台風の惨禍も載っていなかった。超大型台風で被害も大きかったと想像しながら風の吹かなかった選挙で自民党圧勝ではますます平和が遠のいて行くばかりと朝からトーンダウンでは元気涌いてこないが朝の散歩、そして湖岸サイクリングへと琵琶湖へ向かった。台風一過の琵琶湖の様子が気になり急いでペダルを漕いだ。浜大津港では船の周りには台風の波で集められた藻にはペットポトルが多く絡まっている様をみながら、以前の台風ではペットポトルをこんなに沢山、見ることは無かったと記憶している、以前に新聞の記事で見た琵琶湖でのマイクロプラスチックの環境被害のことが頭に浮かんだ。目にする小さな面積でも此れほど確認できるのだから琵琶湖全体では相当な数のプラスチック製品が湖水の中にあるのかと思うと将来への不安を感じながら写真を撮った。湖上を漂うペットポトルらが太陽からの紫外線で劣化してマイクロチップスとなり魚の体内に取り込まれ、その魚を人が食す様になるのは時間の問題と、もう海洋では相当な量となり海流に乗り地球上の海でマイクロプラスチックスが観測されているとニュースで聞いた事がある、消費経済資本主義で金儲け第一主義では天に唾を吐いているのと同じではないのか、やがて全てが人間の元に返って来ることだけは確かな事だ。今回の選挙では環境問題には一言もふれず経済の豊かさで此の国を強い国に、そして国民を幸せにすると各政党はどれも同じかと僕は思ってしまった。今回の台風21号は湖中の藻などを陸地に上げて琵琶湖を少し掃除して行った。そして一日で琵琶湖の水位を50センチも上げて通過した、幸い我が町には被害はなかったが被害を受けられた土地の方には申し訳なく感じながら湖岸を自転車で走った。

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