中島省三の湖畔通信

フイルムカメラで撮影・・・・

2024/04/23

今年の桜シーズンは珍しくフイルムカメラでご近所の名所を撮影した。使用したカメラは40年以上も前に製造されたライカM6とニコンFM2を使った。ライフサイクルの短いデジカメは10年使用するのが限度で、修理もきかずゴミになるだけだ。僕も既に駄目になったカメラもあり眺めているとアナログ時代が懐かしくなった。デジカメは画素数と超リアルに撮れる事を競っているが、道具としての性能を比べているだけで写真の素晴らしさの評価ではないとおもった。僕の目はフイルム画像に慣れているから4Kや8Kそして高画素数の写真を見ても、たしかに綺麗に見え、実際よりも美しく見えてしまうから、やはり思ったより綺麗に映らないフイルム写真の方が好きだ。でも今はアナログのフイルムで撮ってもデジタル技術で加工するから僕らが楽しんだ紙焼きして見る写真と随分と見え方も違うから、全てフイルムが良いとは言えない時代だ。今日、湖畔通信に載せる写真もフイルムで撮ってデジタル変換では本来の銀塩写真ではないと思うが、でも少しでもフイルムカメラの感じが出ていればと桜の写真を載せた。

漣の美しさ

2024/04/22

昨夜、NHKの日曜美術館で画家の福田平八郎の画業を取り上げた番組を見た。忠実に描かれた写実的な絵から抽象的とも見られる日本画へと変化した絵の素晴らしさを語った良い番組だった。その中で紹介された漣の絵が印象に残った。そして今日の湖岸ポタリングで打出浜湖岸から琵琶湖を眺めると美しい漣が立っていた。その美しい漣の背景にはコマンションと言われるコンクリートの高層の集合住宅群が眺めを台無しにしている、此の様な光景を見ていると800年以上も前に平忠度が詠んだ短歌、さざなみや志賀の都はあれにしを昔ながらの山桜、を思い出してきた。平忠度が今の景色を見たならどんな和歌を詠むのかと想像した。比叡山と琵琶湖の風光を台無しにした現代の眺めには怒りを感じるだけだ。半人造湖となった琵琶湖を眺めていると悲しくなるばかりだ。新しく増設された俄づくりの観光通船の乗り場にはゴミが留まっていた。水の流れを無視した作りでは美観が悪くなるばかりだ。先のことを考えない金儲け主義とはこんなものかと可笑しかった。午後は京都へ京都フォトグラフィ展を見に出かけた。京都新聞社の今は使用されていない地下印刷所での展示は地下の工場後の存在感にも魅力があり展示される作品を際出させてくれ楽しく鑑賞できた。

雨の休日

2024/04/21

雨の休日となり三井寺の境内は静かな佇まいだ。春雨と新緑も絵になると写真を撮るも思ったようには撮れなかった。午後は境内の茶房ながら亭へ出かけた。モリアオガエルの合唱を聞きながらコーヒーを飲む、贅沢な時間を過ごせた。茶房の庭をデジカメとスマホで撮った。出来上がりを比べてみるとスマホ写真の方が良く見えた。帰りは境内の牡丹園で雨に濡れる花を撮った。此方はデジカメの方が良く写っていた。でも実際に咲いている花を肉眼で見るのが一番美しいと思った。そして余りにも日常で写真を撮りすぎている自分が恥ずかしくなった。写真はデジカメで充分と思った。
一枚目写真はスマホカメラで撮ったものです。

観天望気

2024/04/20

毎日の楽しみは湖岸ポタリングで琵琶湖の上空の雲を見ることだ。打出浜から湖上を見るとお天気の下り坂を知らせる雲が出ていた。明日のお天気はと観天望気をと言っても既にテレビや新聞の天気予報を見ているから意味なしと諦めた。観天望気を楽しむなら新聞やテレビそしてスマホらの便利な機器を全て止めて自分だけの判断で天気予報が出来たら楽しいだろうと空に広がる雲の種類を確認した。

鳥の巣

2024/04/19

黄砂が去り青空が戻ると気分まで晴れた。新緑が眩しい三井寺の境内を歩いた。桜のシーズンが終わると訪れる人も少なくなった境内は美しい新緑と鶯の声が聞こえる素晴らしい別天地だ。何故、人は花にだけ集まるのかと美しすぎる新緑のもみじの木を写真に撮った。境内を歩いていると足元に鳥の巣が落ちていた。よく見ると丸く形が整った小さな巣は民芸品の様に見えた。僕は鳥の専門家でないので、どんな小鳥が作ったのかは分からないが素晴らしい出来に感心して写真を撮った。ホモサピエンスだけが特別でモノを作るものと奢っていた自分が恥ずかしくなった。僕が両手を使っても之ほどの巣は作れないと感心した。嘴で材料を集めて、嘴で完全な巣を作り上げる小鳥は芸術家ではと思った。三井寺は自然林の場所もあり巣の材料は全て天然素材で環境に優しいと言うより完璧なものだとおもった。町に住むカラスは針金のハンガーらを使って巣を作るのは有名だが巣のコンテストがあったら小鳥が作った巣がグランプリだと思った。所詮小賢しい人間の作るものなど地球に迷惑をかけるものばかりだと思いながら境内を後にした。

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