中島省三の湖畔通信

俳句

2022/12/10

俳句と言えば、古池や 蛙飛び込む 水の音 を一番に思い浮かべる僕の憶えている、俳句だ。短文で表す情景は写真と同じではと思う時もある、今読んでいる「映像のポエジア」はロシアの映像作家アンドレイ・タルコフスキーが記した本だ。映画芸術を熱く語るタルコフスキーの映画への情熱を感じる内容で少し難しく感じるが読み進んでいる、其の中で日本の俳句をタルコフスキーが高く評価している、本の中で,発句(ママ)の読者は、自然に溶け込まなければならない、発句に没頭し、上限も下限もない宇宙のなかにいるときのように、その深みのなかで我を忘れなければならない。として芭蕉の古池や・・を例に上げて語っているが、僕はまだ芸術の深さや高みは未だ解らない・・・でもなんとなく感覚的に少し理解できそうな気もすると思いながらページを繰っているのが現状だ。そして写真は俳句の様だと最近思うようになった。説明のいらない写真は俳句と同じではと思うこの頃だ。もし俳句のような写真が撮れたら、湖畔通信には文章が要らないと思った。  

今日は好天に誘われ久しぶりに膳所公園まで湖岸ポタリングを楽しんだ。その時の撮った写真だ。

散歩写真

2022/12/09

僕の行動半径は約2キロメートルと琵琶湖から見ると小さな池の様で世界情勢など語るのも恥ずかしいとおもった。毎日、デジカメとスマホで撮る写真もマンネリ化も良いところと反省しているが、今日も随分とシャッターを切った。近くの疎水に掛かる鹿関橋より閘門の工事の様子を見ると明治時代から使われ続けた鉄製の門扉(京都側)が外された。そして琵琶湖側門扉も解体工事が始まった。人力でハンドルを回して閘門の開閉には30分近く時間を要し、観光通船の通過に時間が掛かる為の改修工事と聞いているが、日本遺産に指定され明治時代に日本人だけで完成させた事業の遺跡を簡単に変更して電動化すれば便利にはなるが其の往時の時間感覚などが失われてしまい歴史の時間を体現できないのではと思った。浜大津港ではカワウの学校が始まったのかカワウの生徒が整列していた。昨日は沖合でユリカモメの群れを見かけたが、未だ浜大津港に近づく気配が無いのは何故と琵琶湖を眺めた。

テレビニュース

2022/12/08

夕食後、テレビニュースを見ていると、ドイツで国家転覆を企てたグールプが大掛かりな捜査で逮捕されたと伝えていた。何が起きるか解らない世界情勢だと改めて思った。ウクライナとロシアの戦争も新しい局面になるのではとウクライナのロシア本土へのドロン攻撃のニュースにも驚いた。我が国では軍備費増額、物価上昇、老朽原発再稼働、少子化らの問題山積みで希望の見えない現状だ。昼間の湖岸ポタリングで小さな虹を見た事を思い出した。暗い世情の中せめて、琵琶湖に掛かる大きな虹の橋を見たいとおもった。

三井寺の名残紅葉

2022/12/07

毎日、散歩に向かう三井寺の境内の紅葉はシーズンを過ぎ、観光客も少なくなり静な佇まいになった、でも広い境内では今も紅葉が楽しめる場所もあり名残の紅葉を一人で楽しんだ。琵琶湖はすっかり冬景色となった。今年は虹が少なく未だ年賀状用の写真が撮れていない、昨夕、NHKローカルの天気コーナーで琵琶湖の虹を紹介していた。そして今日は虹の出る確立が高いと伝えていたが時雨もなく好天で虹は見られなかった。そしてユリカモメの群れは、今日も見られなかった。

数値化出来ないもの?

2022/12/06

最近読み終えた本「ホモ・デビス」はテクノロジー文明下ではAIやアナゴリズムによって数値化されて見える世界になった現代社会の近未来までを語っていたが、今日は久しぶりに読みかけの本「映像のポエジア」(アンドレイ・タルコフスキー著)を開いた。此の本は、僕がタルコフスキーの映画に魅せられて、映画と言えばタルコフスキーの映画だと全作品は見たが理解できたかは別だ。今でも「ノスタルジア」「ストーカー」「惑星ソラリス」らをもう一度見たい映画、僕の第一位だ。其の映画の監督タルコフスキーが記した本は1988年発売と同時に購入したが未だ読破できない本だ。タルコフスキーの本は数冊読み終えているが、映像のポエジアが最後になってしまったのは本を開くも少し難解に感じたからだ。未だ第一章を読み終えたところだが、芸術について語る、タルコフスキーの熱さが伝わってくる、映画も凄いが文章も凄いとおもった。本の中では閃き、感性そして芸術の魂まで語っていて出来れば映画作品を見ながら読めたらと思った。今でも僕の心の奥に記憶されたタルコフスキーの映像を思い浮かべ、今も憧れる映画作家の一人だ。時代は進んでも数値化できない事は想像以上あるのではと、数値化とアナゴリズムに頼るテクノロジー文明は信用出来ないと思っているホモ・サピエンスの一人だ。

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