朝刊(朝日)の記事
2022/12/05
朝刊(朝日)を広げ読む記事を探し、記者解説「エネ危機下のCOP」を読んだ。国連気候変動枠組み条約の第27回締約国会議(COP)が11月にエジプトで開かれた、其の内容が記された記事を読んで、がっかりした、石油産油国や大国は温室ガス削減には消極的で、温暖化で被害を被るのは低開発国が主で其の国の一つパキスタンが先進国に責任を訴えるも反応は鈍く、此のままでは大変な事態になるのではと記事を読み終えた。そして、ぬるま湯のカエルの諺を思い出した。科学実験ではお湯が熱くなればカエルは湯から飛び出す事が分かっている、それなのに、ゆでガエルの例えにされるのは人間は大変なことを後回しにする特徴をもっているから、此の言葉が使用され続けていると記されていた。カエルへの適用は失礼だとおもった。ホモ・サピエンスが支配する地球上で進む温暖化は火に掛けた鍋の様に温度は急に上がらない、何十年と掛けてゆっくりと温度は数度上昇するだけでは目にも見えないし体も感じる訳でないから、テクノロジーによる便利な生活をしている間に気がつけば地球温暖化で取り返しのつかない処まできて気が付いてから大騒ぎしても、遅いのではとおもった。そしてぬるま湯のカエルではなく、ぬるま湯のホモ・サピエンスと言葉を改めるべきと考えた。
鈍色の琵琶湖
2022/12/04
ウクライナとロシアの戦争は続いているのに、メディアはサッカー・ワールドカップの話題がトップ記事を飾っていて大丈夫なのかとジャーナリズムが心配になってきた。世界情勢は問題山積みで大変な状況の筈なのに、本当は大切なことを報道するのがメディアの役割ではと思った。今日も憂鬱な気分で湖岸へ向かい、鈍色の琵琶湖を眺めると、薄い雲から洩れる光を受けた湖面が少し輝いて見えた。僕は青空の琵琶湖よりも鈍色の琵琶湖が好きだ。此の時節、無理に明るく振る舞うよりも、暗く沈んだ鈍色の世界のほうが今の暮しに合っている様で心が鎮まってくるからだ。仄かな光を感じる湖面を眺めながら明日へ時間を繋げたいとデジカメのシャッターを切った。
三枚目の写真は年末で閉店するカフェタイムでは此処3年ほど前から僕の写真を展示してくれていたが、其の壁ともお別れだ。展示は写真のみでタイトルも撮影者名も掲示しない僕のスタイルで通した。
サッカーの勝利に湧く
2022/12/03
サッカーの勝利に湧いている裏側では原発政策の大転換や防衛費の増額らの政策が粛々と進んでいる現状に不安が募るばかりだ。今日も青空の下、琵琶湖へ向かい、打出浜湖岸から来たの彼方を見た。今日は風もなく静な光景が広がっているが、もし若狭の美浜、高浜の老朽原発が事故を起こせば此のような長閑な風景は一変して大変な事態になると想像すると恐怖が心を支配した。今日の夕方テレビ(MBS)が原発政策の転換について彼方此方を取材して政府の余りにも拙速な方針転換に異議を唱える人の声も丁寧に取材したニュースを見た。福島の酒造会社の経営者の話しは理路整然と政府の原発政策転換に唖然として語っていた。議論なしで老朽原発の再稼働や原発の新設を進める国の政策に失望するだけだ。そして高浜と美浜の老朽原発の再稼働は絶対反対しなければと思った。
今日は大津の商店街は賑わった。イベントの百円商店街での人の多さには何時も驚いている、潜在的に集客能力がある商店街がイベントだけでは未来を感じないと思いながら写真を撮った。
データー至上主義?
2022/12/02
今日、読み終えた「ホモ・デウス」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)はホモ・サピエンスの7万年の歴史を辿りながら現代から未来への物語だ。人間至上主義からデーター至上主義へと変化する人間社会の現実を見せられると、未来は想像を越えたAIとアルゴリズムに支配された社会でホモ・サピエンスが果たす役割はあるのかと少し深刻に考えた。老い先短い82歳の爺が考えても意味がないことだが・・・それにしても我が国では、未だ武器に頼った国防に邁進するらしいが・・・防衛費5年で40兆から43兆円もの予算をつけて軍備拡張、そして先制攻撃までも範囲にいれた構想だと聞いた。世界の情勢ではサイバー攻撃が主となっているとも言われている現代の戦争では武器など使用せずに相手国にダメージを与える方向に変化しているのに大量の殺戮兵器を購入して軍備拡大をするなど時代遅れも良いところだと思ったのは、此の本(ホモ・デウス)を読んで少しは未来がイメージ出来たからだ。著者ハラリ氏はホモ・サピエンスの未来へ向かう問題点を幅広く提唱しているのではと思いながら本を閉じた。
一日に二度も琵琶湖を見られる場所に住んでいるから気流の流れが見られると感謝しながら今日も琵琶湖上空の雲を撮った。
定点観測
2022/12/01
毎日、湖岸ポタリングで訪れる浜大津湖岸からデジカメで撮る場所はほぼ同じ場所に決めているから定点撮影と言っても差し支えないとおもった。湖岸から見る琵琶湖上空の雲の動きは早く上空の気流が早いことが分かった。10時半ごろは高積雲に覆われていた、何時ものカフェでお茶をして帰路につくと高層雲に変わっていた。湖上を見るとユリカモメの姿は見かけなかったがカモ類の渡り鳥が翼を休めていた。彼方の蓬莱山は初冠雪が見られた。比良山系の蓬莱、打見はスキー場のびわこバレイとして有名だ。今年も人工雪と自然雪でのゲレンデでの開業と予想した、僕が山スキーで蓬莱に向かった頃の積雪は3メートル近くあり、権現山から蓬莱山にかけての東側には大きな雪庇が張り出していた。温暖化で積雪量が少なくなり山スキーも出来なくなったのではと蓬莱山を見た。夕方の湖岸から見る湖上の雲は僕の好きな積雲が活躍するダイナミックな風景となった。短い秋は終わったと琵琶湖夕景を写真に撮った。