中島省三の湖畔通信

人新生から?

2022/11/10

夕方、近く自転車で湖岸へ向かった。マジックアワーの琵琶湖が見たくなったからだ。太陽が沈み残光線が大空から注ぐ時間をマジックアワーと言うらしい・・映画ザ・マジックアワー(2008年三谷幸喜監督)の映画を思い出した。その時にマジックアワーの事を知った。何もかもが美しく見える黄昏時の不思議な時間、打出浜湖岸から琵琶湖を眺めていると、今、読み始めた「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ(イスラエルの哲学者が記した本)はホモ・サピエンスの時代から次の時代へ変わろうとする近未来に向かうホモ・サピエンスの物語?を思い浮かべた。地球上を制覇するホモ・サピエンス(生物)から無機物へと変化すれば、AIロボットが君臨する地球上では情動的な行動もなく、マジックアワーなどには無関心なAIロボットの世界だ。そんな近未来のAIロボットが支配する地球を想像して寂しくなった。そして全てのものが美しく見えるマジックアワーの下で見る琵琶湖の情景を眺めて、生物であるホモ・サピエンスで暮らせる人新生の時代に生きられた事は宇宙時間の中では奇跡の様なものではと思いながら暮れなずむ空を見上げた。

三井寺の紅葉

2022/11/09

三井寺の紅葉が進んできた、例年よりも早く感じた。観光シーズンに入っても境内は静だ。桜のシーズンは其れなりの賑わいがあるが秋の紅葉シーズンは意外と空いているのが現状だ。以前は紅葉のライトアップも開催されていたが近年は行われていない、山寺の秋の夜寒が影響しているのではと思った。お隣の京都はコロナ後観光客も戻っているとニュースで見たが浜大津港も休日は観光船の乗客も多いが平日は少なく以前のインバウンドの様な混雑は見かけなくなった。コロナも終息するどころか第八波が始まったとテレビが伝えていた。コロナは終息しそうもない、まだマスク生活が続くのかと思うと少し憂鬱になった。

赤い月

2022/11/08

メディアが442年ぶりの皆既月食で騒いでいる、何もそんなに騒ぐこともないと・・太陽、地球、月、天王星が一直線に並ぶの442年ぶりだそうだ。視力1・5でも肉眼では見えない天体ショーをテレビが大きな液晶画面を使って実況放送していた。テレビも無かった小学生2年生の時、近くの疎水に掛かる鹿関橋の上で隣に住む天文学者のHさんが望遠鏡で土星の輪っかを見せてくれた感動は今も記憶の奥深くに・・そんなことも影響したのか望遠鏡を自作したことも懐かしい思い出だ。僕の作った望遠鏡でも月面が見えた。今日は赤い月を琵琶湖で撮ろうと夕食後、湖岸へ向かった。打出浜の湖岸から月と琵琶湖文化館の大トンボを入れて撮ろうと思ったが想像した位置に月は来ないと諦めた。赤い月なら自宅の近くで撮れると考え湖岸を離れた。帰路、疎水の鹿関橋の上で近所の人が月食の始まった月を眺めていた。僕は家の近くで三脚にデジカメを付け皆既月食で赤くなった月を撮った。そしてネットで得た情報を思い出した。地球と月の間に太陽系の惑星(太陽も含む)が並ぶらしいことを知った。そして宇宙空間の中で太陽系は小さいとおもいながら赤い月を眺めた。そして地球から月までの距離も改めて遠いと感じた。

自由な行動が

2022/11/07

今日は自由な行動が出来なかった。別に拘束されいる訳ではない、三井寺の行事に参加したからだ。第164代長吏の拝堂式が厳粛に執り行われた。三井声明が金堂から流れ1200年の歴史を感じながら聞き入った。午後はホテルでの祝宴が行われ参加したので湖岸ポタリングをすることが出来なかったが、三井寺の式典前に湖岸に出かけ、何時もより早い時間の琵琶湖を撮ることができた。午前八時代の琵琶湖は朝の静寂が少し残っていた。晩秋の朝の光線の柔らかさに心が癒やされた。何だか少し疲れた一日となった。でも祝宴会場で何十年ぶりに会う人や、会いたい人にも会えて嬉しい日になった事は確かだ。

湖畔の秋

2022/11/06

秋晴れの休日、浜大津港の乗船ターミナルも賑わっていた。コロナ禍で激減した観光客も戻りつつあるがインバウンドで賑わっていたいた頃には戻らないとミシガン号に向かう乗客をカメラに収めた。湖岸の桜紅葉は散り始めたが楓や欅の紅葉が行く秋を楽しませてくれた。湖上には水鳥の大群が羽を休めているがオオバンよりもカモの方が多く何時もならオオバンの大群が先に来るのではと記憶を辿った。今日もユリカモメの姿は無かった。琵琶湖文化館の屋根上の大トンボのあきつ君も見納めとなる秋景色を空中から眺めていた。余りにも時の流れが早く記憶の倉庫が追いつかないと思いながら近未来に不安を感じた。

TOPページ前ページ次ページ

-Topics Board-Skin by Web Studio Ciel- 管理

× 閉じる