中島省三の湖畔通信

湖岸叙景 そしてトマソン?

2022/09/22

冴えないお天気では此方も意気は上がら無い中、湖岸ポタリングに出かけた。浜大津港では少ない観光客を乗せたミシガン号が寂しく見えた。定期航路になっているから乗船客の人数に関係なく運行するそうだ。僕が赤字運行を心配してもとデジカメのシャッターを押した。打出浜から東を見ると草津市街のビル群が見えた。大津よりも都会に見えるのは、大津の様に細長く無いからだと思った。帰り道は町中へ入った。日常の商店街は人も少なく閑散としていて昔を知る者にとっては哀しい風景だ。丸屋町から京津線の線路を越えると菱屋町だ、つい最近まで商店街の両側には高いビルが建っていたが解体され南側には低いビルが出来、一階は歯科院が開業した。そして北側では解体も終わり、来年の春には整形外科医院が開業するそうだ。そして解体されたお陰で隣の建物の壁に、解体された、建物よりも古い民家の屋根の形が残っているのが見えた。久しぶりにトマソン芸術を思い出した。数十年も前、作家の赤瀬川原平氏が超芸術トマソンとして町中で見かける「無用の長物的物件」を写真に撮り、写真集まで出された時代を思い出した。僕も壁に残った家の屋根の跡を眺めると、昔、滋賀県で一番賑やかだった菱屋町商店街の賑わいを思い出してきた。

希望のない国

2022/09/21

先日、読み終えた「希望の国のエクソダス」(村上龍著)の中で、何でもあるが希望だけが無い国とあった、20年以上も前に書かれた小説にだ。上手く言い当てているなと感心しながら読み、虚しくもなった。国葬に対しても首相は丁寧に説明すると言われているが未だ説明もされていない、此のような状況を見ていると何時も思い出すのはジョージ・オウエルの小説「一九八四年」だ。ビック・ブラザーの真理省が巨大なピラミッド状の建物の壁に、戦争は平和なり  自由は隷従なり  無知は力なり と書かれた風景を想像してしまうのは、日本の政治家が発する言葉が全部正反対だからだ。そしてメディアに信頼や期待ができなくなったのは今に始まったことではないと思うのは、二〇年も前に発刊された本「永遠の不服従のために」(辺見庸著)の中でメディアの不甲斐なさが書かれた、時代から進歩するどころか後退している様に感じる政治や社会の中で暮らしていると本当に希望のない国だと思うしかないのか?

秋空が広がる琵琶湖を眺めると気分は少し明るくなるから不思議だ。

台風14号は去った

2022/09/20

幸い琵琶湖周辺には大きな災害を与えること無く台風14号は通過した。相変わらずメディアは恐怖を煽るような表現で報道していた、未だ記録にない910へストパスカルの?・・・台風も大きな被害を出さずに温帯低気圧に変わった。湖岸ポタリングで見る琵琶湖は少し風と波はあるものの自転車を走らすには影響なかった。湖岸に佇んで湖上の雲の動きを眺め楽しんだ。

写真は二時間内での雲の動きを撮った。台風通過後ならではと楽しめた。

台風はまだ・・・

2022/09/19

台風は未だ来ないのかと空を見上げ湖岸ポタリングに出かけた。浜大津港の観光船ターミナルも運休で人影もなかった。雲の動きを期待して出かけたが嵐の前の静けさの琵琶湖の佇まいを眺め帰路についた。テレビから流れる台風情報も伝え方にも進歩が無く、もうテレビで台風情報を見るのよりもスマホで情報を得るほうが分かりやすいと思った。ネットで繋がる情報社会なら、細かに地方の様子を伝えられるのでは、僕の住んでいる大津ではテレビの台風情報では得るものがなかった。僕は台風の進路と位置と強さを参考にして、台風が弱まるのではと予想して、我が家の対策は雨戸を半分だけ出すに留めた。テレビから流れる情報は、史上初めての・・・未だ経験したことのない・・とかの表現も使いすぎるとオオカミ少年的に僕は感じた。むしろ台風の勢力が衰える予想などを放送してくれた方が、台風に対処しやすいのではとおもった。AI技術を使ってマクロ的な予報は出来る筈ではとスマホの台風情報を検索した。

台風を待つ琵琶湖?

2022/09/18

琵琶湖が台風を待っているわけではない僕が待っているのだ?テレビが今回の台風は925へストパスカルで今までに無かった強い台風だと報道していた。台風と言えば僕は1950年に琵琶湖を襲ったジェーン台風が一番記憶に残っている、940ヘクトパスカルでも最強の台風だ、死者が398人もでた。テレビはヘクトパスカルばかりを強調しているが台風の怖さは被害の大きさだと一変調子の台風情報にはうんざりだ。ジェーン台風の凄さは琵琶湖南湖の水が台風の風圧?で東側に行き、大津の西側の湖岸の水が消えた様子を僕は近くの友達と湖岸へ見に行った思い出がある、見に出かけた時は、丁度台風の目の中で晴れた一瞬に近くの三保が崎(疎水取水河口)へ向かったのではないのか?琵琶湖の水が無くなり湖底が見えていた光景は今も僕の脳裏に焼き付いたままだ。今なら貴重な瞬間をカメラで残せたのだがとその時の様子を思い浮かべた。今日の湖岸ポタリングでは台風14号の無事の通過を祈りながら琵琶湖の様子をデジカメで撮った。

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