中島省三の湖畔通信

春の叙景

2022/03/16

今朝の散歩、三井寺の展望台へ向かう石段でホーホケキョーと鶯が鳴いた、何時もなら此の時期は完成度の低いケキョケキョホーと練習中の鳴き声が森の中から聞こえて来るのが普通だと辺りを見渡すも鶯の姿は無かった。例年なら新緑の頃に森の彼方此方から上手になった鳴き声でホーホケキョが聞こえるが今年は何故と、一度鶯に訳を聞きたくなった。ソメイヨシノは蕾も固くライトアップの始まる今月25日には開花して欲しいと思った。琵琶湖ではキンクロハジロやユリカモメの姿は消えていた、オオバンが少し残っているぐらいで広い湖面が寂しく見えた。午後は坂本へ友人と向かった。坂本の桜も蕾は固く、コロナ禍で中止が続いていた有名な日吉大社のお祭り山王祭が三年ぶりに開催されると聞いた、4月の祭礼の頃には満開になるのではと桜木を見た。車窓風景も暖かい色合いの田園風景?の中に広がる住宅街が春を感じさせてくれた。琵琶湖の夕景は暖かさを感じる青の夕景が心を鎮めてくれた。

花が咲いても

2022/03/15

湖国の春は比良の八講(3月26日)が済まないと本格的な春にはならないと昔から言われていて祖母も比良の八講の事をよく言っていた。今日も昼間は春の陽射しを受けて膳所由美浜の河津桜を見に出かけた。先日、咲き始めたばかりの河津桜は見頃になっていた。ピンク色の花を見ても心が華やぐことはなかった。ウクライナのロシア軍の侵攻によって街が破壊され多くの市民が犠牲になっている現実を突きつけられても何も出来ないからだ。世界大戦への危険性を感じさせる現況を心配しながらニュースを見る毎日だ。そして早く戦争が終結することを祈るしかないと青空を見上げた。夕方近く湖岸へ向かうと北西風が強く吹き南湖にしては波が高く、石垣に打ち寄せ波しぶきが上がっていた。こんな日は彼方の原発群若狭の老朽原発の事が心配だ、もし事故が起きれば琵琶湖の水が放射能によって汚染され近畿1400万人の命の水が失われる事態になることは予想されているのに廃炉どころか老朽原発を再稼働することは狂気の沙汰だ。ホモ・サピエンスが霊長類の長と自負するなら降りかかる難問題を解決してこそ霊長類の長として誇れるようになるではとおもった。

追 テレビニュースではロシアの国営放送では生放送中にテレビ局の編集者が戦争とプーチン批判を紙に書いて抗議した行動を見て凄い勇気のある人だと思った。残念ながらNHKでは起きないとおもった。

ブルーサーマル

2022/03/14

閉館が迫るアレックスシネマ大津へアニメ映画ブルーサーマル(監督橘正紀)を見に行った。ブルーサマールは青空の気泡と言ってもグライダーらのスカイスポーツを経験していない人には馴染みのない言葉だ。気泡は地上で暖められた空気の塊?が上空へ向かう事をサーマルと・・・僕は少年時代はテルミックと言っていた、これもサーマルと同意語だ。映画は大学のグライダー部の物語は楽しく見られた。でも実際に空を飛んだものには少しもの足らない部分も多くあったが久しぶりに空を飛びたくなった。映画を見終え湖岸へ向かうと青空の琵琶湖が待っていた。湖岸に佇んで青空を見ていると27歳の時に関東周辺の飛行場を周回して飛行精度を競う全日本小型飛行機選手権に参加した時の情景が浮かんできた。埼玉県桶川のホンダエアーポートに並んだ小型飛行機がエンジン音を響かせながら次々と離陸して行く姿も、僕は関西チームでプロパイロットを目指すMさんとモランソルニエ(フランス製の飛行機)に乗って関東平野の飛行場を周回した記憶も遠くへと・・一緒に飛んだMさんも数十年以上も前に北海道の空に消えた。同じ飛行クラブの仲間でもプロになった友人は航空機事故で無くなった、KさんHさんらの顔も浮かんできた。僕は最初からプロになるつもりはなく、自由に大好きな空を楽しむには趣味に徹するのが一番と思っていたから事故に遭うことはなかった。そして60歳で全てのスカイスポーツから退いた。小型飛行機、グライダー、ウルトラライトプレーン、熱気球、パラグライダーと大空で遊ばせてもらったが鳥になることは出来なかったと今日も大空を見上げると鳶がサーマルを探して円周飛行をしていた。

ハツミヨザクラ

2022/03/13

今日は春に誘われて皇子が丘公園へと自転車で向かった。早咲きのハツミヨザクラが咲いている予感したからだ。公園は丘陵地で公園上部に咲くハツミヨザクラを見るために自転車を押して丘を登った。花は咲き始めたばかりだ、でも花を待ちかねた人が一足早いお花見を楽しんでいた。桜花を撮っているとヒヨドリが小枝に留まりながら器用に密を吸っていた。辺りを見渡すと親子が記念写真を撮っている長閑な佇まいを、写真に撮った。平和な日常は何時まで続くのかと、ウクライナの戦場下で過酷な状況の中で逃げ惑う市民らの姿を想像するとゆっくりと花見をする気分にはなれなかった。テレビニュースが伝える戦場となったウクライナの市街で銃声が聞こえる中、親子が泣き叫んでいる映像を見ているだけの自分は安全な場所で戦争が早く終わり平和な日常が戻ることを祈るだけしかできない虚しさだけが続く毎日だ。

河津桜開花

2022/03/12

麗らかな春の陽気に誘われ膳所由美浜の河津桜が咲き始めたのではと予想した。そして僕は湖岸を自転車で目的地由美浜へ脇目もふらずに向かった。週末とあって湖岸を散策する人も多く湖国の春は幕開けしたのではと僕はおもった。由美浜に着き桜木に近づくと鮮やかなピンク色の河津桜の花が青空の下で輝いていた。咲いたと言っても一枝か三枝に花が咲いているだけで湖岸を散策する人は気づかずに通り過ぎて行き、立ち止まり花を愛でる人は少なかった。大津の桜事情では由美浜のカワヅザクラが一番に咲き始める、二番目は皇子が丘公園のハツミヨザクラだ。ソメイヨシノが咲くのは3月の終わり頃だ。毎年、河津桜の開花時に写真を撮ると、後で咲く桜花はには気の毒だが興味は半減してしまうのが残念だ。今日も随分とシャッターを押したがベストショットは一二枚かと思いながら撮影を止めた。デジカメになってから撮る枚数が多いと反省した。下手なテッポも数打ちゃ当たるの例えを思い出すと・・・ウクライナの事が頭を過ぎった、高精度のライフルや機関銃で狙い撃ちされれば命は幾つあってもたまらないと過酷な戦時下で恐怖に怯えながら逃げ惑う市民らの状況を思うと花を見ていても心は穏やかにはならなかった。早く休戦協定が決まることを願うしか無いと、ただ僕は空を見上げるしか無かった。

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