中島省三の湖畔通信

お燗ビール

2025/01/19

先日、夕食時に石油ストーブの上のヤカンが沸騰しているのを見て急に燗ビールを思い出した。缶ビールの事ではない燗ビールなのだ。四〇年以上も前にビールを日本酒の様にお燗して飲む人を知った。三井寺の長吏の福家さんと竹生島神社の宮司さんがお燗をしたビールを美味しそうに飲まれる様子を見た時は少し驚いたが真似をしようとは思はなかった。そのごお二人以外お燗ビールを飲む人には出会うことがなかった。何故急にビールの燗などを思い出したのか?四〇年の時を経て新しい味覚の世界へ誘われるのかと・・缶ビールの栓を開けてヤカンに入れた。お湯は沸騰していたので一分三〇秒ほど付け上げた。グラスに注ぐと泡立ったが直ぐに泡は消えた。いざ試飲と一口飲むと仄かな甘みと苦味そして香りが口中に広がり美味いなと思った。アルコール度も低くそして燗することでアルコールも少し飛びまろやかになり、これから燗ビールも良いと思った。そして今年八五歳の爺の好む酒に丁度良いのではと思った。パソコンで調べるとお燗ビールとして出してくれる店もあり特別変わった飲み方でもないことが分かった。友人たちと居酒屋へ出かけた折に燗ビールを注文してみようと思うが大津の居酒屋では対応してくれるかなと考えた。
写真二枚目は琵琶湖第二疏水で撮ったハシビロガモです。

遠くに白山

2025/01/18

三井寺の展望台からの眺めも今日は最高だ真冬の澄んだ空気の透明感は凄い比叡比良は言うに及ばず湖北の山々が白銀に輝いているのが近くに感じるから不思議だ。湖畔ポタリングで打出浜に佇んで北方を見ているとバードウォッチャーの富田さんが白山が見えますよ言われ確認すると三角型の山頂部が見えた。直線距離なら130キロから150キロ位だろうかと視程の良さに驚いた。もう飛行機を操縦することはないが此のような視程が100キロ以上もあると100マイル(160キロメートル)そこそこのスピードで飛ぶセスナやパイパーでスピード感がなく前方の景色が変わらないから眠くなりそうな気分での水平直線飛行に少し退屈したことが懐かしい思い出だ。

新しく出来る琵琶湖文化館

2025/01/17

浜大津の空き地では琵琶湖文化館の建設準備が始まったようだ?空き地の東側に建築事務所らしきプレハブの建物が建設された。パンフレットに寄ると2027年完成とあった。文化施設なので観光的にも魅力ある施設になればと浜大津アーカスを眺めた。コロナの影響を受けて閉館したアレックスシネマは其のままで映画ファンとしては寂しい風景だ。何か核になる施設が大津には必要だと思うが行政にやる気がないなら民間企業が奮起してくれれば良いのだがと寂れゆく大津の中心街を見ていると未来への明るさを感じることが出来なかった。

一度見た映画を

2025/01/16

一度見た映画を見る事になったのは読んでいる本「そっと静かに」ハン・ガン著はエッセイで楽しく読んでいる最中だ。其の中でビム・ベンダース監督が1987年に制作したカンヌ映画祭で監督賞を受賞した。ベルリン天使の詩の事が書かれていた。僕の見た映画なのに記憶が朧げで気になったのでプライムビデオで検索した。そして無料で見ることが出来た。好きな俳優ブルーノ・ガンツそしてコロンボの俳優ピーター・フォークまで出てくる映画を楽しく見ることが出来た。素晴らしい映画を1987年に見ておきながら記憶が定かでないとは実にいい加減な映画の見方をしていたのかと恥ずかしくなった。其の映画の中で、此の社会で寂しくなった事は何か?と聞かれるシーンが・・町中でスズメが見られなくなった事が寂しいと言ったセリフが字幕に現れたシーンが印象に残った。ドイツのベルリンでは1987年に町中からスズメが消えていたのだ。僕の住む大津では何時頃からと記憶を辿るもわからない・・つい最近湖畔でスズメの群れを撮った折に日常の何気ない光景が自然に消えてゆく怖さを感じたばかりだったから映画ベルリン天使の詩の中でスズメが消えた話が出て来て改めて日常の何気ない光景をフイルムカメラで撮っておかなければと思った。

散歩写真

2025/01/15

昔なら撮った写真を直ぐに見られるのはポラロイド写真ぐらいでフイルムを現像して印画紙にまでとなると時間も掛かるから直ぐにと言うわけにはいかなかった。湖畔通信も写真があるから毎日更新出来るが文章だけとなると話は別だ。エッセイを毎日続ける事は僕には無理だ、頭で考え事象を言葉で表現する能力は持ち合わせていないからデジカメで撮った写真なら簡単な事だから今日も湖畔通信が書けた。琵琶湖疏水の清掃を見ていると泥らの汚れが酷く水圧で側面の汚れを落としていた。此のような光景は少年時代に見たことがなかった。琵琶湖は汚くなったのかと清掃作業を眺めた。湖岸ポタリングでは望遠ズームを付けていたのでミコアイサ(パンダガモ)を大きく撮れた。午後は三井寺の札焼きを見に行った。やはり炎の迫力と美しさを感じるとネアンデルタール人だった頃のDNAが騒ぎ体の心から暖かくなった。

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