中島省三の湖畔通信

商店街にて

2021/10/09

10月9日はコロナ禍でなければ大津祭の宵山で13基の曳山が飾られ祭り囃子のコンチキチンの鉦や太鼓,笛が賑やかに、お祭りを盛り上げる筈が二年も続いて中止となった。各家の軒先には祭り提灯が掲げられているが祭礼が無いだけに余計に寂しさを漂わせていた。イベントの百円商店街も中止のままでは大津の商店街は寂れるばかりだ。湖岸ポタリングを終えて商店街に入った。緊急事態宣言が解除された事もあり画廊ではFさんのスケッチ画展が開かれていた。Fさんが滋賀県内の古い町並み、祭礼、暮しらを丁寧にスケッチした絵には消えた風景もあり懐かしく見せてもらった。商店街のウインドウにはマネキンが昭和の光と影を見せながらも存在感を見せていた。そして商店街の西にはモダンなマネキンが諦めてはいないと言っているようにも見えた。少しコロナウイルスも衰退したのではと感じるが、手強いウイルスにはまだ油断できないと秋の装いのウインドウを見た。

早送りで見る?

2021/10/08

最近、映画やビデオらの動画を早送りで見る人が多くなった事を取り上げた朝日新聞の耕論で識者三人が語っていた。早送りで見る利点を実しやかに話しているが、僕には違和感を感じた。人生も最終章で、これ以上に早送りをしたくないから、残り僅かな時間をゆっくりと楽しみたいから、実時間で映画もビデオも見て行きたいと思った。現代は情報を多く入手しなければ社会で暮して行けないのかと思いながら記事を読み終えた。早送りで人生を過ごしたい人や、映画や動画らの情報を早送りで楽しみたい人は愉しめば良い、僕は実時間で自分に好きな映画を楽しむからと以前に見たタル・ベーラの【サタンタンゴ」7時間18分のモノクロ映画を思い出してきた。長回しで風景を切り取る手法は正しく地球が刻む時間で退屈することもなく一秒24コマの時間映像を楽しんだ、余韻が今も僕の脳裏にあるから不思議だ。そして写真を撮ることにも拘りたいと、今日も柳が崎の元水泳場へ向った。先日来、デジカメで写真を撮っているが納得出来る写真が撮れていないからだ。今日の午後、昨日より早く出たお陰で柳川から搬出され古墳の様に積まれた砂山が存在感を増して僕を待っていてくれた。写真を撮り終え納得する写真が撮れたと思った。

今日の写真

2021/10/07

散歩や湖岸ポタリングで撮った写真は説明しなくてもと思っているが、今日は少し書きたくなった。浜大津港で鯉釣りをしている人は何人か見かけるが写真に映った釣り人は、今流行りのハイテク器具は使わずに大きなウキをつけた竿、一本で鯉釣りをする姿は鯉と対峙する本来の釣り方で此の人だけだ。他の鯉釣りと言えば一人で5本程の竿を湖岸に立て自動発信器を個々の竿に装着して釣人は楽な椅子に座り、発信器から釣れた事を知らせる音を聞いてから釣り上げ作業に掛かる方法が殆どだ。一本釣りの釣人は鯉とコミュニュケーションを取りながらゆっくりとリールを巻き上げながら鯉が自然に湖岸近くに来るまで優しく糸を類っていた。湖面に大きな鯉の姿が少し見えた。まだ引き上げるまでは時間がかかりそうなので其の場を離れた。遊心庵の門前のジュウガツザクラは例年よりも多く花を咲かせてくれた。少し赤く染まった花もあれば、細やかな花びらの花もありソメイヨシノの様な艶やかさはないが清楚に咲く此の桜には魅力を感じた。夕景も昨日とは違った。静な夕暮れを眺め心を鎮めて帰路についた。

経費が掛かる人工湖岸

2021/10/06

僕が毎日、湖岸ポタリングをする浜大津港から膳所公園までの湖岸は琵琶湖総合開発らの事業で埋め立てられた人工の湖岸だ。開発前は葦も生えている場所もあったが今は葦の代わりに石垣の護岸に外来植物オオバナミズキンバイやナガエツルノゲイトウが生えていて、県の徹底的な駆除作業が続いる、漁師が県の委託を受けオオバナミズキンバイを除去する姿を打出浜の石垣護岸で今日も見かけた。そして細長く続く湖岸公園の除草作業も行われていた。本来の琵琶湖の自然湖岸なら葭原が続き、外来植物の侵入を阻んでくれたであろうと考えながら草刈りの済んだ湖岸を写真に撮った。除草作業は一年に4回ほど行われていて経費も相当掛かるとおもった。そして外来植物のオオバナミズキンバイらは手作業で石垣の隙間に生えた茎や根まで取り除いても、茎が僅か数センチ残っていても直ぐに復活すると聞いているから根絶は難しいのではとおもった。外来魚のブラックバスらも琵琶湖総合開発で出来た湖岸道路は誰でもが簡単に琵琶湖に近づける、外来魚を放流しやすくなった結果ではないのかと思った。

やはり映画は映画館で・・・

2021/10/05

今日の午後、久しぶりに見たい映画が上映されている浜大津アレックスシネマへ出かけた。映画は「沈黙のレジスタンス」監督ジョナタン・ヤクボウイッツのアメリカ・イギリス・ドイツ合作の120分の作品を見た。第二次大戦が終わって76年も経った今でもナチスの行ったユダヤ人迫害の映画が繰り返し制作され戦争の不条理を訴えている、映画は今も外国では、数多く制作されているが我が国では他国に与えた戦争の加害を問う映画、そして外国人差別があった戦争当時の問題を取り上げる作品も少ないと思いながら映画を見た。映画はパントマイムの神様と言われたマルセル・マルソーがユダヤ人の戦争孤児をナチスの手から守るために活躍する物語だ。1938年、ナチスが台頭して、ヨロッパでユダヤ人の弾圧や殺害が始まった時代を描きながらナチスに、レジスタンスを試みるユダヤの青年達の物語を大型のスクリーンで見て、迫力に圧倒された。最近はパソコンの画面で映画を楽しんでいるが、大画面で俳優の表情を見ると物語の重要さが増し、作品の中へ入ると、其の時代にいるような感覚にとらわれるのは、やはり映画館ならではと思った。映画館を出ると、琵琶湖の夕景が現実に戻してくれると、少し心にゆとりが出てきた。

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