中島省三の湖畔通信

雨の三井寺にて

2019/08/28

三井寺への散歩は嵐の日は別として殆ど毎日欠かさず、境内を歩く,二日前には蝉時雨が降り注ぎ騒がしく思ったが今日は観音堂への石段は静かで小さな川の流れの音が聞こえるだけだ。展望台から琵琶湖を眺めているとツクツクボウシの鳴き声が聞こえるだけの静かな佇まいだ。参道は桜の落ち葉が秋の近い事を知らせてくれた。金堂前の蓮池を見て栄枯盛衰と盛者必衰の言葉を思い出して・・・此の情景はと考えながら写真に撮った。そして護法善神堂(千団子社)の門扉にアブラゼミを見つけた。蝉は役目を終えたのかデジカメを近づけても逃げる気はないのか、無視しているのかと・・・そして虫に無視されたかと自分に笑った。

侵略的水生外来植物

2019/08/27

昨日テレビのローカルニュースで特定外来生物オオバナミズキンバイの駆除の状況を伝えていた。滋賀県が4億円も予算を計上して行われた駆除作戦でも琵琶湖からオオバナミズキンバイを絶滅する事は難しいと学者が語っていた。最近の琵琶湖の水面での駆除は概ね成功しているが陸地では勢いを増しているのが現状とも伝えていた。2009年に赤野井湾で発見されたオオバナミズキンバイは名前の侵略的水生外来植物のとおり瞬く間に琵琶湖全域に広がったから凄い事と驚いた。今日も膳所由美浜サンシャインビーチでは黄色の美しい花を咲かせたオオバナミズキンバイが勝ち誇ったように咲いていた。傍らには外来種のリュウキュウツキミソウも負けじと可憐な花を咲かせ競っている様にも見えた。近くで写真を撮っている人に近付くと友人のMさんがオオバナミズキンバイは綺麗だなと言った。美しくても駆除されるオオバナミズキンバイが少し気の毒に思えてきた。

空にハシビロコウ?

2019/08/26

お天気が良いと琵琶湖を見るよりも空を見上げ雲を・・・今日も白い積雲を見ているとハシビロコウが浮かんでいる様に見えた、と言うのは先日に読み終えた小説「クジラアタマの王様」に出てくるハシビロコウを思い浮べたからだ。伊坂幸太郎の書き下ろし新刊本は真夏の夜の夢?と楽しく読めた。夢と現実がリンクする物語が蒸し暑さを爽快にしてくれ思ったより早く読み終えた。小説は新しい形態でコミック誌の様にアクションシーンが絵で表現され映画の予告編を見る様な感覚で物語の中で語られる夢のシーンを想像するのに役立った。アクションシーンの絵の中で登場する鳥がハシビコウだ、靴のような嘴を持ち、同じ姿勢でじっとしている鳥はテレビでお馴染みだが夢の中では怪鳥になり人に襲い掛かる凶暴な鳥に描かれていたので余計に印象に残った結果、大空に雲のハシビロコウが登場したと空で繰り広げられる小説の続きを楽しめた。そして小説の最終章では動物園のハシビロコウの説明プレートには和名・英名に並び学名・ラテン語で「クジラアタマの王様」と・・・うん・・と沈黙して読み終えたことを思い出しながら空を見るとハシビロコウは消えていた。

京都みなみ会館へ

2019/08/25

打出浜湖岸から見る琵琶湖の上空には秋の雲が・・今日は涼しく夏の暑さは何処へと快適に湖岸サイクリングを楽しんだ。午後はリニューアルされた京都みなみ会館へ向かった。以前の場所ではなく七条通りの北側に移った新しい、みなみ会館の前には人が多く見られ、映画は混雑しているのではと思いながら館内へ入った。今日見る映画はゴダールの新作「イメージの本」(スイス=フランス映画84分)だ。少し並んでチケットを買った。一度館外へ出て階段で二階へと館内が狭い所為かオープニングのお祝いの花が並び其の花の匂いが香水の様に感じた。ドアーを開けて中へ入ると意外と小さく感じた。そして映画「イメージの本」が小さなスクリーンに映し出でされた。ゴダールの映画を見るのは久しぶりと見入った。映画はゴダールが新たに撮影した映像に様々な絵画・映画・文章・音楽をコラージュした作品で現代の暴力・戦争・不条理の世界に対する怒りを乗せて迫ってくる映像は心に響いた。題名どおりのイメージが飛び交う映像の中には過去に見た映画の断片が出てくるが次から次ぎへと目まぐるしく変化する映像と音楽そして字幕を読んでいると考える暇も無くゴダールの映像世界に入ったまま84分が終わった。そして短時間に何十本の映画や多くの絵画そして音楽を感じた体に最後に届くゴダールからのメッセージは何一つ希望通りにならなくても最後まで希望を持ち続ける事が今の時代だと・・・本当に辺りを取り巻く現実は何一つとして良い方向に向かっていないと・・・でも希望は棄てないで行こうと思いながら館外へ出た。

海の見える理髪店・・・・

2019/08/24

海の見える理髪店は最近、買った文庫本の題名だ。著者荻原浩氏の本を読むのは初めてだ。近くのイオンにある未来堂で表紙の爽やかさにつられ手に取った短編集だ。読み始めると此の作家の情景描写の上手さにはまり一気に読んだ。物語は客と床屋の主人が海の見える理髪店で店主が散髪しながら交わす会話の中で語られる人生模様の奥深さと鏡に映る海の描写の素晴らしさに感心すると理髪店のある場所の情景が頭の中に構築されて、僕も小説の中の理髪店へ主人公の様に尋ねてみたいと思いながら小説を読み終えた。そして僕の通った理髪店はと記憶を辿るも物語が生まれる様な店は無かった。理髪店の鏡には自分の顔が映り煩わしく感じるのが常だった。でも小説を読んだ影響か一度、琵琶湖の見える理髪店へ出かけ鏡に映る琵琶湖を眺めながら店主と会話しながら少なくなった髪を散髪して欲しいと自分の髪に触れ、来週は散髪に出かけようと・・・もし琵琶湖が見える理髪店があれば良いのにと思った。

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