中島省三の湖畔通信

雨が恋しい?

2019/06/24

湖岸の花たちも雨を待っている様だ、今年は梅雨入りが遅れているようだ。由美浜湖岸のヒメジョオンが咲き彩りの少ない季節を爽やかに演出してくれ此方まで爽やかな気分になった。プランクトン研究者によるとプランクトンは種類が多く湖中での活動が盛んだとFBで伝えていた。深呼吸できなかった琵琶湖は暑い夏を元気に越してくれるのかと、そして新聞報道ではプラごみの状況を伝えていた。赤野井湾(守山)で行われた清掃活動では湖底から集められた、ごみの総量322キロの内プラごみは170キロあったと記していた。極限られた場所で此の量だから琵琶湖全体ではと考えた。僕が最初の16ミリ映画を撮影した1980年でも彦根付近の湖岸にはプラごみが目立っていた。それから数十年間の間に蓄積されたプラごみはと考えると想像するだけでも恐ろしくなるほどの量が湖底に蓄積されているのではとおもった。琵琶湖は水源地として美しい水を蓄えねばならない、周辺住民には少し不便になるかも知れないがプラ容器やペットポトルの禁止する覚悟が必要ではと思った。僕らの少年時代はプラスチック製品は少なく洗剤も石鹸が主流だった。今日も三井寺でエゴの樹を見ると実がなっていた。この実を掌に乗せ水の中で擦ると泡立った、そして石鹸の実?とか言った様な記憶が・・・そんな長閑な時代では考えられなかった人間の消費生活の負荷が琵琶湖に架かり続けていることを皆が理解して少しでも負荷を減らす様にしなければ未来の琵琶湖は大変な事になっていると今すぐにでも手を打たねば一大事になるのではと心配になってきた。

ボランティアと・・・

2019/06/23

今日は慰霊の日、沖縄全戦没者追悼式が行われる日だ。僕が散歩コースの三井寺観音堂でも沖縄戦全戦没者供養法要が行われた。沖縄島民24万人もの尊い命が失われた歴史を忘れる事はできないと冥福を祈りながら境内を歩いた。正午からテレビ中継で沖縄全戦没者追悼式の様子が映し出された。知事に続き詩の朗読では糸満市立兼城小学校6年の山内怜奈さんが一度も視線を落とさずに詩を読み上げた。其の中でお金だけでは幸せになれないと平和に対する心情を伝えた。直後に挨拶をした安倍首相は文章の書かれた紙に視線が行ったままで、読み終えるまで顔を上げる事はなかった。伝わらない言葉の空虚さだけが漂った。そして僕はテレビから離れて、読みかけの本「ボランティアとファシズム」池田浩士著の最終章を読み終えた。久ぶりに大作を読み終えた充実感が体を包んだ。著者が伝える今の社会の危うさを考えさせられた。ボランティアの始まりは関東大震災の被害の状況に触発された帝大(東京大学)の学生と教授が自主的に始めた奉仕活動のセツルメントの活躍を中心に話が進む、そして昭和時代に入ると戦時色が濃くなってくると自発性から制度化へと変化して行く、其の頃ドイツではヒトラがボランティア組織を巧みに操り、国の強制奉仕労働への道を歩み始めると、我が国も中国への侵略戦争が始まってくると自主的なボランティアのセツルメントは解散させられて国が強制する勤労奉仕や開拓団へと向かう、そして戦争が進むと学徒動員で多くの学生が自主的に戦場へと駆り出されて行く歴史の流れの中で感じるボランティアとは何なのかと考えると少し怖さを感じてきた。ボランティアは社会にとって必要で大切な事は理解できるが国や政治家が進めるボランティアの目的は何かと見極め、立止まり考えなければ同じ過ちを犯しかねないと考えた。そしてボランティアという美しい言葉の危うさを心の奥に記憶して本を閉じた。

第二疎水入り口でもオオバナミズキンバイが勢力を増してきた。

町中の商店

2019/06/22

昨日、イオンモール桂川は最近出来たものと思っていたが4年も前から開業していたとは知らなかった。全天候型のモールの中は商店街が三階建てで存在する様子に、僕は素直に驚いた。草津イオンも同じ構造だが此方の方が未来都市を感じた。並ぶ店舗の多さに少し戸惑いを感じながら歩いた。ファッション関係の店は殆どが若者対象かと感じながら立止まる事も無くアウトドアーの店に向かった。登山やスキー用品店と言えば町中にあり、その道のエキスパートが対応しくれる小規模な店で買うのが当たり前の時代だった。カメラも専門店でゆっくりと品定めをしながら時にはカメラ談義までもした懐かしい時代を思い浮べた。モール街にはカメラ店やマニアックなアウトドアーの店等は一軒も見当たらなかった。時代は大量消費時代になって久しいと過去の買い物風景は何処へと消えた。カメラは大型電気店かネットで買う人が殆どだ、僕が利用していたカメラ店の全てが消滅して十年以上のときが経った。そしてモール街を見渡しながら町中の商店が消えてゆくのは時間の問題ではと思った。そして今日、大津の商店街を自転車で走ると洋品店、肉屋、魚屋、和菓子屋、酒屋、靴屋、本屋、自転車屋、八百屋、果物屋とスーパーマーケットと存在している町に少し安心した。でもシャッターが閉まっている場所も処所にあるが町はまだ機能している大津の商店街はモール街では感じられない長閑さと昔の輝きを処所に見せながら此れからも続いて欲しいと思いながらペダルを漕いだ。

写真はフジタニ洋品店と言う名の喫茶店が今も存在感を・・・

明治から未来都市へ?

2019/06/21

疏水の通船が復活?して二年目だ。1890年(明治23年)に完成した琵琶湖疎水は当初は客貨の水運も盛んだったが大津、京都間に電気鉄道が完成すると客の運搬は廃れ1915年(大正4年)には渡船会社が廃業したとパソコンで見た。今日も疎水に架かる鹿関橋から流れを見るとトンネルの近くに通船が留まっていた。観光の目玉として当初はメディアが取上げ宣伝効果はあった。でも往時の通船の賑わいを感じるには程遠いと明治時代に完成した疏水の現風景を眺めながら通船は何時まで続くのかと思った。そして午後、友人に誘われて京都のJR桂川駅近くに開業したイオンモールへ出かけた。JR大津駅から普通電車で、四駅目で桂川駅に行ける便利さに驚いた。運賃320円と交通費も安く買い物に行くなら利用しても良いと考えた。改札口から一般道を通らずイオンモールに直結で便利だ。外観は然程、目を引くこともなかったが店内に入ると全天候型の都市の趣を感じた。新しい所為か草津イオンモールよりも近未来的なデザインだと少し感心した。モール内は直線でなく緩いカーブ(曲線)が広さと奥行きを感じさせ未来都市へ来たのではと僕は思った。でも物欲が減った年金爺には此れと言って欲しいものは無いが、アウトドアー専門店を覗いた、見渡すも近未来を感じる商品は無かった。でもバーゲン中と知り夏物のズボンだけを買った。友人とモール街を歩き疲れカフェを探すも好みのカフェは見当たらず、諦めて適当な店でコーヒーブレイクした。今日は平日で混雑している様子も無かった。休日は大混雑だと店員が語ってくれた。自然の風や光を感じる事ができない未来都市は便利かもしれないがとモール内の光景を見ながら僕は明治の香りが残る疏水の風景が恋しくなってきた。

歎異抄をひらく

2019/06/20

今日の午後,大津セブンシネマで上映されているアニメ映画「歎異抄をひらく」を見に出かけた。親鸞の教えを唯円が書き記した書物、歎異抄を題材にした映画だ。親鸞さんに特別興味を持っている訳ではないが、高校生の頃、世界史の先生、奥村先生が読書課題で倉田百三の「出家と其の弟子」を読んだのが鎌倉時代の僧、親鸞を知った最初だと記憶しているが、すでに本の内容は遠い記憶の彼方に消えた。僕の家は西本願寺,浄土真宗で親鸞さまと関係がある、でも信仰心はと考えると余り熱心でないのが現状だ。小説「親鸞」新聞連載らで読む親鸞像には生身の人間としての魅力を感じた。歎異抄を読む切っ掛けは新聞の書評欄で知り買ったのが「歎異抄をひらく」で直ぐに読んだが理解力不足から書物からは感動を受けなかった。でも心の奥に歎異抄が閊えたままでは気分すっきしなかった。そして漫画「歎異抄」を読むと概要は理解できても仏教の力が弱くなった?今の時代ではと思考しながら親鸞さんの教えはと・・・南無阿弥陀仏を唱えるも簡単な大枠は理解できても簡単ではないと思った。そして今日、映画で歎異抄をひらく、を見た。煩悩の塊だと言われる人間が行き着くところは南無阿弥陀仏とただ唱えるしかないのかと思いながら映画を見終えた。そして阿弥陀如来が衆生に救いの手を差し伸べる56億7千万年を待たねばならないのかと思いながら現代社会の苦悩の姿を思い浮べた。

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