中島省三の湖畔通信

The Catcher in the Rye

2019/02/06

好き好んで英語でタイトルを書いたのではなく、最近読んだ本の表紙は英文だが中身は日本語だ。其の本を読む切っ掛けは映画、ライ麦畑の反逆者 ひとりぼっちのサリンジャーを見て、主人公のサリンジャーが書いた小説、ライ麦畑でつかまえて、を読みたくなった。そして本屋で調べると村上春樹訳のものもあり、それを取り寄せ読んだ。内容はホールデン・コールフィールド(高校生)が主人公の思春期小説を79歳を迎える爺が楽しく読めるのも訳者の所為かと思った。小説はニューヨークが舞台で20世紀末のアメリカの大都会の様子が伺え行った事も無い町が想像できた。ホールデンの自由気ままな学生生活と屈折した青春の生き様に憧れを感じながら読み進んだ。この時代の素晴らしさは人間がデジタル機器らに左右されずに人間らしさを謳歌していた最後の美しい瞬間と思いながら読み終えた。小説に限らず映画の世界も人間の赤裸々な生き様を表現するのも難しい時代になったのではと考えた。21世紀の現状は・・町の喧騒や猥雑さが消え、美しく見える風景には喜びも悲しみも肉体で感じる事がない、無味乾燥なデジタル社会が広がっている、行き交う人は辺りの様子や人の顔も見ずにケイタイに集中するばかりだ。電車に乗っても車窓風景など楽しむ人は皆無だ、未来の電車には窓が無くなっているのでは想像してしまった。そしてデジタル時代に浸かっている自分はとケイタイの画面を見ながら考えた、棄てるべきか、持つべきか、そして本当に必要なのかと自分に問うてみた。

今の写真や映像が気に・・・

2019/02/05

今日の湖岸サイクリングは春が来たのではと思う陽気の中を楽しくは走れた。湖岸から琵琶湖を眺めると比良山系にも雪は少なく山までが春の佇まいとデジカメを向けて撮った。膳所公園湖岸では鳥達は餌を食した後かユリカモメはエリに留まり休息中だ。岸辺を見るとパン屑を用意している人を見かけたが鳥達は満腹なのか湖面で泳ぐもの、陸地で休むカモ等を見ても餌など欲しがる様子も無く長閑な風景が広がっていた。帰路、前方を歩くMさんの姿を見つけ声を掛けた。Mさんと会話の中で最近撮った写真を見せた。もちろんデジカメのモニターとケイタイの写真だ。見せ終わると随分多く撮るんですねと言われた。Mさんとは僕がプロに為る前の写真クラブの頃からの友人だ。其の頃はフイルムカメラ全盛の時代だ。そんな時代はデジカメの様に簡単にはシャッターを押さなかった、被写体を見極め一枚か二枚ぐらいしか写さなかった事を思い出し少し反省した。そして帰宅後考えた。写真や映像が軽くなったと言われている昨今、テレビニュースを見ても映像で訴えてる力は弱く見る気さえ起させないのは何故と・・・四十年程前はテレビニュースも16ミリフイルムを使うカメラで100フィート(30メートル)のフイルムで約3分間の映像が撮れた。上手いカメラマンは半分の50フィート(1分30秒)程で一つの話題をまとめた。放映されるのは30秒までだから充分に話がくみたてられた、分かり易く無駄のない映像は見る人へ迫力までも伝えたフイルム時代が懐かしく思い出される日になった。

虹が見える日

2019/02/04

今朝の散歩は虹が見えると期待して出かけた。時雨れの時に太陽が顔を出している時は虹が発生する確率が高いと・・・少し急ぎ足で三井寺の展望台へ向かった。長等山には雲がかかっているが東の空は青空だ。琵琶湖はくっきりと見え期待した虹は出なかった。でも展望台から見る比良、比叡の山裾は時雨れている様に見え、虹の条件は揃っていると急いで家に帰り、直ぐに自転車を出して湖岸へ向かった。風が少しあり湖上は波立って白波も見えた。打出浜湖岸から北西の山並み比叡、比良を見ると裾野の辺りで小さな虹が見えた。虹を撮るなら、におの浜湖岸だと場所を変えた。相模川河口で自転車を止めた。そして湖上を見ると比叡山と比良権現山との境目の辺りから虹が立ち始めたがアーチまでには少し時間がと待つ事にした。じっとしていると風の所為で寒く感じるが、虹を予感した事もあり暫し待ち、湖上を見ると見事な虹の橋が架かった。時間を追うごとに色が濃くなり七色の虹をはっきりと見られ嬉しくなった。そして何枚も虹を写真に撮った。そして虹よりも雲の動きに心が奪われた、気流の流れは画家の絵筆の様に大空に冬の作品を描いている様に見えた。


虹が小さいのは時間の関係で朝や夕方の虹は大きく見え、昼間、太陽が高い位置にあると今日の虹の様に小さな虹になるそうだ。自然現象や動物との幸運な出会いには感謝しなければと思った。

景色は春

2019/02/03

雨が近付いている所為か空気に少し水気を感じながら湖岸を自転車で走った。浜大津湖岸で久ぶりにOさんが琵琶湖の眺望を楽しんでおられるところに出会った。そして今日の春の様な琵琶湖の眺めも格別とお互い短い会話で今日の眺めを讃えて、其の場を離れた。湖岸で感じる空気は何時も適度な水気があり天気予報が伝える異常乾燥状態でも琵琶湖の辺では空気に潤いがあるのではと思いながら膳所由美浜まで走った。そして湖岸から琵琶湖の潤いを写真では表現できない苛立ちを感じ、デジカメのモードをアートに切り替えた。モニターで見ると現実とは違い雲が存在感を示し雨が近い事を知らせている様に見えた。

膳所公園のヌートリア

2019/02/02

膳所公園の湿地にヌートリアが生息している事は耳にしていたが、本日遭遇するとは思わなかった。午後、久しぶりの穏やかなお天気に誘われて再び自転車で湖岸へ向かった。今日は土曜日、湖岸の釣り人も多く見かけた。カメラを出すも午前と変わらない風景ではと写真を撮るのを止めて膳所公園に自転車を走らせた。遊歩道橋付近で自転車を降り辺りを見ると鳥にパン屑をやる人が目に、近付くとユリカモメや水鳥が多く集まって餌を取り合っていた。デジカメでスナップしていると湖面に妙な生きものが見え、直ぐに噂のヌートリアと気付き湖面に集中した。辺りを泳いでいるカモやオオバンもヌートリアには無関心の様だ。コンパクトデジカメのファインダーは小さく使い物にならないと、モニター画面で湖面を映し良く見るとヌートリアが画面内に確認できた。そして直ぐにヌートリアがスイスイと泳いでいる姿を撮った。今度は肉眼で辺りを見回すと葭原の在る水面に二匹のヌートリアを発見、急いでデジカメをズームしてヌートリアにレンズを向けた。可愛いと言うより大きなドブネズミを想像してしまった。ラッコの様に愛嬌があればと思いながら三十回ほどシャッターを押し、写真に撮った。モニターで撮った画像を確認、そして湖岸を見ると中学生?三人の足下にヌートリアがいるではないか、人に懐いているところを見ると飼っていた物が逃げ出したのかと考えているとヌートリアは湖面を泳ぎ姿を消した。家に帰りパソコンで調べるとヌートリアは特定外来生物の指定第一次指定種とあった。琵琶湖近辺での被害は出ていないようだ。

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