中島省三の湖畔通信

文明とは破壊と建設の・・・

2019/04/30

今、話題の映画、セメントの記憶(監督ジアード・クルスム制作国レバノン・ドイツ・シリア・カタール・アラブ首長国連邦)を京都シネマで見た。パソコンで見る情報では、破壊と想像の建築の黙示録とあった。音楽を使用せずに映像だけで訴えた映画に魅了された。ドローンの空撮映像がファーストシーンで始まり、地上から撮るビル建設を見上げる美しい構図の映像には建築礼賛映画ではと思うほど美しく感じて暫し見とれた。建築現場を芸術的に捉えた画面は最後まで飽きることがなかった。戦争による破壊、そして戦争が終わると建設ラッシュが始まる様を見ていると、文明の歴史は破壊と建設の繰り返しだと改めておもった。工事現場で働く人間が蟻の様にも見えて、人の悲しさと逞しさを同時に感じた。そして時折、映し出される戦争の場面では弱い人達が犠牲になって行く現状に哀しくなるばかりだ。映画は声高に不条理を訴える事は無く映像の力だけでの表現が見るものに想像力を働かせ僕の心に響いた。

映画を見る前に京都国際写真祭、しまだいギャラリーでのヴェロニカ・ゲンシッカの作品を見た。

新緑と花に癒されて

2019/04/29

雲に覆われた日は何となく気分が落ち込むが新緑と明るい花のお陰で少し明るくなった。飛行機に夢中になっている時には地上の花などに全く興味は無かった。花に興味?を持ったと言うより大阪での花の万国博覧会が開催される数年前、ある人からの依頼でインド洋に浮かぶリゾート地のセイシェル共和国へ花の取材に訪れた事が切っ掛けで花の写真を撮る事になった。セイシェルはインド洋に浮かぶ小さな島国で美しい自然が残り地球最後の楽園といわれている世界的有名なリゾート地だ。飽きずに四回も取材に訪れた国で景色もさることながら食べ物の美味しさに魅了されたからだ。今でも美しいビーチや尋ねた島々の記憶ははっきりと頭のスクリーンに残っている、でもアフリカ圏で赤道直下で暑さの凄さは僕が経験した中では最強だった。空港で飛行機のタラップから地上に降り経った時、鼻腔に感じた暑さは尋常でなかったことは今でも思い出すが、熱帯に咲く花たちの美しさも格別だった。植物学者の案内でボタニカルネームで教えられてもチンプンカンプンで後の整理では編集者に迷惑を掛けた記憶がある、そして今ではピッチャープラントとココデメール(双子椰子)の名前を覚えているぐらいだ。この頃ではデジカメで撮った花の写真の名前くらいは覚えるようにしたいと思っているが、今日撮った写真で分かるのはシャクナゲだけだ・・・・・

其々の休日

2019/04/28

船に乗る人、釣りをする人、歩く人・・・連休だから特別に感じるのかと思いながらデジカメで其々を撮った。今朝の朝刊には京都の観光地の混雑ぶりが写真入で紹介されていた。我が御近所の観光地は何時もの休日とさして変わりなく訪れる人も少なくオーバーツーリズムで混雑する京都の観光地を気の毒に思った。最近高齢者による交通事故が新聞紙面を騒がせている、高齢者の運転する車で若い命が奪われる不条理に怒りを覚える、そして自分も高齢者、そして何よりも自分の運転する車の事故で人を轢くことも無く運転に終止符を打てたことはラッキーだったとほっとしている現状だ。飛行機、バイク、自動車に乗っていたころ、ハットした事の多さを思い返して、本当に事故に至らなかったのは幸運のほかないと感謝した。そして自動車、飛行機らの文明の機器は未完成だと、そして過ちの多い人間が操ると武器と同じ様に人を殺したり傷を付けたりできる機能は戦車や戦闘機と同じ種類ではと考えながら連休中の交通事情での事故が起こらないように祈った。

十連休・・・

2019/04/27

十連休と言っても毎日が日曜日の年金爺には関係ないと何時もの散歩に出かけた。新緑を楽しむ人も少なく、桜で賑わった疎水界隈は静かな佇まいだ。連休初日の三井寺は季節はずれの寒さの所為か人影も少なく小鳥と蛙の鳴き声が聞こえる境内を歩いた。水観寺のシャクナゲだけが寒空に負けじと咲いていた。浜大津港も賑わいは無く琵琶湖観光の拠点としての面目はと考えるも風の強さと寒さにギブアップして湖岸サイクリングを止めた。

フイルム写真

2019/04/26

昨日、机の引き出しで、ネガフイルム(撮影済み)を見つけ、灯りに透かすと懐かしい彦根の実家が写っていた。良く遊んでもらった従兄弟も今は亡く,町もキャッスルロードに様変わりして昔の面影は何処へと消えた。ネガで見る写真は40年前のもの、フイルムでは実像が浮かんでこないと、早速、近くのカメラのキタムラへ走りデーター化してもらった。彦根の実家は母の生家、そして僕も其の家で生まれた。家業は銭湯所謂風呂屋、そして祖父は器用な人で仕出し屋で蕎麦も打てて繁盛、その後、銭湯を買いうけて、商売換えしたと従兄弟から聞いた事を思い出した。パソコンの画面に映し出された風呂屋の鄙びた写真を見ていると、懐かしい思い出が浮かんで来た。小学生の頃から高校生までの夏休みは妹と二人で向かい、彦根で楽しい時間を過ごし何時も宿題をするのも忘れて遊んだ事が懐かしく思い出されてきた。現在は従姉妹がキャッスルロードで駄菓子屋を営んでいるが観光地化された映画のセットの様になった町の姿に思い出や懐かしさを感じることもなくなり、少し寂しさを感じると、仲の良かった従兄弟の顔が浮かんで来た。


写真は彦根本町の銭湯「高砂湯」
   新旭湖岸、ノウルシ
   大津市迎木の棚田 何れもフイルム写真

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