中島省三の湖畔通信

琵琶湖は誰のもの

2016/07/13

雨が止んだ、少しの間をねらって湖岸へ自転車で向かった。今日は平日で雨天、散歩する人は見かけ無いが釣り人が湖岸に数人、湖上にはバス釣りのボートが数隻と静かな佇まいが広がっていた。打出浜の湖岸で自転車を降りて琵琶湖の幽玄な雨情を楽しみ、そして写真を撮りながら、今朝の京都新聞記事で見た、南シナ海中国主権認めず、での国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所の判決結果を考えた、中国が南シナ海で珊瑚礁群を大規模に埋め立てて人工島を建設を見ていると我が国も日本最南端の無人島では似たような事を・・沖の鳥島は周囲10キロの珊瑚礁で、本体の島は岩の様に小さく周囲をコンクリートで固めて辛うじて島?の形態を表している事も今回の国連海洋法条約の判断からすれば我が国の言い分も難しくなってくるのではと、新聞の記事を思いだした、そして眼前に広がる琵琶湖は誰のものと・・・滋賀県、いや日本と考えることが、チマチマした人間独特の所有欲のなせる業と自分に笑いながら銀色に光る湖を見て誰のものでも無いと思った。

異議申し立て

2016/07/12

雨の中を湖岸サイクリングへと・・・今日は膳所のスーパーへの買い物もあるので必要に迫られてのこと、打出浜から見る琵琶湖は僕の好きな光景で水平線の様に感じる、でも今日は少し心配が・・・北方には福井若狭の原発群があるから・・・、今日は午後三時半に大津地裁で関西電力の異議申し立ての審議が下される日だ。今日の判決を気にしながら琵琶湖を後にした。

午後三時前に徒歩で大津地裁に判決の結果の様子を見に出かけた。家から大津地裁までは歩いて20分ほどかかる、商店街を抜けて官庁街へと・・大津地裁前には報道陣や裁判を応援する団体、そして僕の様に個人で結果を聞きに来ている知人にも会った。日頃、原発問題はあまり取り上げないマスメディアは裁判の判決の時は大挙して取材に押し寄せる、もっと日常から原発問題には目を向けていてほしいと願った。午後三時半、急に裁判所門前が慌ただしくなった、何時もテレビらで見慣れる情景が展開した、用意された垂れ幕が勝った事を伝えている、多くの取材陣に囲まれて笑顔の報告で周りから拍手が起こった。高浜原発3,4号機の運転差し止め仮処分から今日の仮処分取り下げ異議申し立て審議まで原告団は三連勝と裁判に勝ち続けた。大津地裁の山本裁判長は今日も原子力規制庁の新規制基準に合っているからと言っても安全を確保した事にはならないと関西電力の異議申し立てを却下した、僕は少し安心した、司法はまだ正常に働いていると思った。今回の参院選挙の結果も国が少し危険な方に行くのではと心配しているが、原発の再稼働も経済を最優先する政策で原発の必要性を訴えているが本当に経済的に発展、そして便利さだけを追求して行くことが皆が幸せになるとは考えられないと思っている、原発に反対する人達も足元を見つめなおし原発が無くなればどの様な暮らしになるのか、便利さに慣れた現代社会の中での未来へのビジョンを示していかねば、ただ反対と声高に言っているだけでは解決は出来ないのではと考えた。

行かないのも自由

2016/07/11

参院選挙には僕は行かなかった。信念を持っての行動で候補者を見ても信頼には程遠く妥協してまでも投票する気持ちなど全く無かった、この国では明治以来、選挙によって此の国が良い国になったと思った事は一度も無い、僕は徳川幕府の政治を評価したいと何時も考えている、三百年の間、他国と戦争もする事無く統治して、世界に誇れる芸術や文化を気づいた国として誇れるのは江戸時代と今も思っていて好きな時代だ。僕が育った時代は日本国憲法の九条に守られて戦争もする事無く無事70年間過ごせた事は奇跡に近いと思っている、最近の政治を見ても民主党が政権を獲ったからといっても然程の変化も無く、期待はずれだった。今回の選挙模様を見ていてもマスメディア等はまるでお祭り騒ぎで選挙報道ショーを展開、新聞もこれと言った記事も無し、僕の選挙に行かなかった選択肢もありと確信を持った。テレビ報道などでは選挙に行かなかった人をひとくくりにして無関心層と談じるのは間違っていると思う、選挙に行かない人ほど此の国を本当に心配している人も多くいる事を感じ取らないと此の国の情勢を理解する事は出来ないと思った。世界経済を見てもこれ以上に繁栄や豊かさを求めて格差社会を造ってゆく事が地球上で紛争の火種を造っているのではと、我が国も経済の発展を第一にと考える愚かさに気づき世界で認められる大人の考えを持った国へとなって行くことで世界に通用する国へと進化して行く方が大切と思った。

三井寺の蓮の花も見ごろとなった、阿弥陀如来は今の世をどう見ておられるのかと・・・

緑はよみがえる

2016/07/10

緑はよみがえる、は先月に京都シネマで見た映画の題名だ、緑はよみがえる(イタリア映画、監督エルマンノ・オルミ)はフイルムで撮影された映画で残念ながらデジタル上映だがモノトーンの映像は美しく感じた。エルマンノ・オルミ監督(85歳)は、木靴の歌、楽園から来た旅人等の作品は以前に見た折に感銘を受けた作品で僕の好きな監督の一人だ。映画は第一次大戦の最中、イタリアアルプスの雪深い山中の塹壕の中での兵士の過酷な状況や戦争の空しさを静かに訴える作品は76分と短い時間の中で美しい自然の中で行われる不条理な戦争を描いている秀作と僕は思った。

湖岸サイクリングでは先日に工事が始まった打出浜のカフェ前は鮮やかな緑色の人工芝が半分ほど貼られていた。何とも言えぬ空しい景色に様変わりした、これから先は琵琶湖の湖岸はこの様にと、僕は近未来の湖岸風景を想像した。湖岸や川の堤防は人工的に緑をよみがえらすことは出来ると勘違いをしているのだろうか?土の中には微生物や昆虫、そして植物らの生きるワンダーランドが広がっている、人間の意志だけで地面を覆う暴挙は許せないと思った。湖岸から見る琵琶湖の風景もまだ勢力を持つ植物のパワーで辛うじて自然が残っていると感じながらデジカメを出し写真に残した。

梅雨本番

2016/07/09

今朝の三井寺への散歩は梅雨本番を感じる強い雨の中、境内を歩いた。
石段を流れる雨水を見ていると現代美術作品を見ている様だ、本日は雨の美術館、それもバーチャルでなくリアル体験型を楽しめた。金堂前の池の蓮の花は自身の重さに耐え切れずに蓮の葉の上で休んでいる、アメンボも水上歩行を止め同じ場所で仲良く雨を楽しんでいる様に見えた。

湖岸から見る琵琶湖の情景も低く垂れ込めた雲のグラデーションは水墨画を見ている様で見飽きないが時々頬に感じる小さな雨が気になり数枚写真を撮り、打出浜より離れた。

浜大津港から町並みに入ると白いムクゲの花が目に留まり、暫らく眺めていると、ハイビスカスや芙蓉の花の形を思い出して、よく似ているなと観察した、家に咲いている黄色のハイビスカスは青空と太陽が似合う花、そして白いムクゲは雨が似合うと思いながらデジカメのシャッターを押した。そして花は似ているが葉は其々が自己主張していると思った。

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