中島省三の湖畔通信

車窓風景

2016/03/19

最近のテレビ番組には魅力は感じないが、走る電車から見る車窓風景は子供の頃から好きだった、次から次へと景色が過ぎ去って行く様は切なくもありますが映画では体験できない実時間の映像が見られる車窓に何時も魅せられ、デジカメを構えながら自分のイメージで流れる風景を撮影していると映画の中に自分が入っている様な錯覚をして物語の主人公になる、でもバス旅ではこの様な感動を感じたことが無い。先日の金沢行き、サンダーバードの車窓から見る湖西の山には暖冬で雪が無く、例年ならマキノ赤坂山などは残雪が多く見られるが今年は皆無で琵琶湖に流れ込む冷たく美しい水が少ないと、今年の夏の琵琶湖が心配と思った。

列車は敦賀駅、そして福井駅を過ぎると車窓から遥か彼方に雪を蓄えた白山が見えた、急いでデジカメを構えて良い瞬間を待ちシャッターを押し、画面で確認すると遠くに白山の威容がそして手前にある駐車場の白い門が、まるで白山の入り口の門に見える、まぐれにしては上手く撮れたと納得した。

小松附近では自衛隊の戦闘機がランディングのため民家上空をアプローチに入ったのか低空で確認できた。新安保法制で他国への攻撃に小松基地からも近い将来に出撃するのかと想像すると戦争の事が心配になってきた。

車窓から空を見ると飛行機雲が二本、青空の中に見えた、僕が五歳の頃に見たB29が琵琶湖上空を飛行雲をひきながら悠々と飛んでいる光景を思い出してきた、何としても戦争をしない国を続けて行かねばと憲法九条を守り、そして新安保法制の廃案しなければ安心して暮せないと思った。

生誕百年記念、井上有一

2016/03/18

金沢21世紀美術館で開催されている生誕百年記念、井上有一展を見た。
何十年か前にテレビのドキュメンタリー番組で井上有一の制作風景を見た事が思い出されてきた。大きな紙、筆、そして井上有一がテレビ画面から飛び出さんばかりの迫力で描く貧の字、貧、貧と叫びながら大きな筆で紙に自分の想いを叩きつける姿を思い出しながら会場に入った。井上有一についての知識はないが、貧の字は京都国立近代美術館でも見られ、時々、目にする事もあり作品の貧の字には親しみがある、今回は珍しく会場内の展示作品を自由に撮影できたのは画期的なことと感じながら、デジカメで数点、撮影した。会場内は若い人も多く、井上有一は書家の枠を超えた現代美術家として世界的に知られているが、これほど多くの人が訪れているのに驚いた。そして井上の書、貧は、この国の貧政治、ますます貧しさを増す人間の心の闇、貧に怒りを込めて描いたのかと、そして心までは貧になるなと今も井上有一の貧の字が訴えているように思えてきた。年金爺も頭を使い心まで貧する事無く自由な生き方をと、自主規制する事無く頭の中の世界は常に自由な思考で楽しく生きようと貧の字を見て思った。

金沢21世紀美術館

2016/03/18

金沢へ行くと必ず21世紀美術館に足を運ぶ、2004年に開館したこの美術館は有名なSANAA設計事務所の設計した円形の美術館で歴史ある金沢の中心街にあり何時も賑わっている。館内は太陽光が入り込み明るく閉塞感が無く外との隔たりをあまり感じない、館内のカフェもリニューアルされていて以前よりもくつろげ、外の景色を見ながらゆっくりとお茶を楽しみながら考えた、何故、大津には市民が楽しめる施設が無いのかと、琵琶湖を埋め立てた湖岸にはパブリックスペースが少なくホテルやマンション等が占めている美術館や図書館は市内の中心部から遠く僕はあまり行かない、大きなオペラホールはあるが一般市民が何時も利用するには一寸不便と、もっと誰でも気楽に立ち寄れる美術館が湖岸にあればと思いながら外の景色を見ながらコーヒーを飲んだ。

湖岸から離れて

2016/03/17

昨日は金沢へ向かった、この次期、僕はお腹の調子が悪いので内視鏡検査を受けに早川クリニックに行く様になって十年が過ぎたが、検査でポリープを取る時もあるが今日は異常無しで安心して金沢21世紀美術館へ出かけた。今日は晴天で、レアンドロ・ニルリッヒの作品スイミング・プールが何時もより素晴らしい作品に感じ写真を撮った。開館当時よりこの作品だけは許可無く撮影でき訪れる度に撮っているが今日は水の波形が美しく、まるで水中にいるように感じた。光と水と空気があれば作品は踊ると思った。

続 琵琶湖の深呼吸

2016/03/15

今朝の京都新聞に、琵琶湖全循環ようやく確認、の記事を読んだ。滋賀県は14日、琵琶湖で表層の水と湖底の水が混ざり合う「全循環」を確認したと発表したと記してあり嬉しくなった。その後、三井寺への散歩で展望台より見る琵琶湖は水中に酸素を取り込み元気が戻ったようにも見えた。

湖岸サイクリングに出かけて、打出浜より見る琵琶湖の眺めも昨夜に雪が降ったのか比叡や比良が雪化粧をしている、やはり湖国の春は比良の八荒が済まないと春は来ないと思った。改めて深呼吸が出来た琵琶湖を眺めると何時もより逞しく美しく見えた。そして僕も冬の冷たさが残る空気を深呼吸すると気力がでてくる様に感じた。

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