中島省三の湖畔通信

観天望気

2024/04/20

毎日の楽しみは湖岸ポタリングで琵琶湖の上空の雲を見ることだ。打出浜から湖上を見るとお天気の下り坂を知らせる雲が出ていた。明日のお天気はと観天望気をと言っても既にテレビや新聞の天気予報を見ているから意味なしと諦めた。観天望気を楽しむなら新聞やテレビそしてスマホらの便利な機器を全て止めて自分だけの判断で天気予報が出来たら楽しいだろうと空に広がる雲の種類を確認した。

鳥の巣

2024/04/19

黄砂が去り青空が戻ると気分まで晴れた。新緑が眩しい三井寺の境内を歩いた。桜のシーズンが終わると訪れる人も少なくなった境内は美しい新緑と鶯の声が聞こえる素晴らしい別天地だ。何故、人は花にだけ集まるのかと美しすぎる新緑のもみじの木を写真に撮った。境内を歩いていると足元に鳥の巣が落ちていた。よく見ると丸く形が整った小さな巣は民芸品の様に見えた。僕は鳥の専門家でないので、どんな小鳥が作ったのかは分からないが素晴らしい出来に感心して写真を撮った。ホモサピエンスだけが特別でモノを作るものと奢っていた自分が恥ずかしくなった。僕が両手を使っても之ほどの巣は作れないと感心した。嘴で材料を集めて、嘴で完全な巣を作り上げる小鳥は芸術家ではと思った。三井寺は自然林の場所もあり巣の材料は全て天然素材で環境に優しいと言うより完璧なものだとおもった。町に住むカラスは針金のハンガーらを使って巣を作るのは有名だが巣のコンテストがあったら小鳥が作った巣がグランプリだと思った。所詮小賢しい人間の作るものなど地球に迷惑をかけるものばかりだと思いながら境内を後にした。

湖岸叙景

2024/04/18

今日も黄砂でモヤットしたお天気では気分晴れない日となった。太陽光線が遮られ温度はあまり上がらなかった。三井寺の展望台からの眺めも周辺の山が見えず汚れたベールに包まれた風景にはメルヘンを感じなかった。浜大津港の琵琶湖疏水観光通船乗り場にはゴミが集積されていた。親水性のある展望デッキに俄づくりで乗り場を作ったから水の流れが悪くなりゴミが貯まるのだ。観光を売り物にするなら清掃することも事業のうちだと思った。静かな湖面には大きな鯉の死骸が漂っていた。湖岸の彼方此方にはプラごみも多く見られ管理する行政がしっかり見回り観光地にふさわしい綺麗な湖岸を維持すべきではと思った。

見たくないものは・・・

2024/04/17

購読新聞を朝日から地方紙の京都新聞に変えて、少し物足らなさを感じる時もあった。でも今朝の朝刊を広げて見出しを見ていると文化面で、見たくないものは目をつぶる、のキャプションに目が留まった。記事は教育学者の上間陽子さんが論考2024に寄稿?された文を読んだ。沖縄の普天間基地の近くに住まわれている上間さんの日常を通して見た基地問題の実情が書かれていた。娘の風花さんが素直な目で軍用機の危険飛行や毎日の騒音問題に疑問を投げかけても大人は子供に分かるように説明もできない、それはアメリカ軍は地位協定で守られていて日本よりも権利があり軍用機の規制や管制すら出来ない状態だ。日本の空はアメリカ軍が空の管制権を持っているからだ。記事では去年の11月沖縄の嘉手納基地へ向かうオスプレイが屋久島沖で墜落した事故の説明もされないまま三ヶ月後また飛行を始めた事などを語り、最後には、近くに置きたくないものは遠くに置く。見たくないものは目をつぶる。灰色の飛行機に命令する方法は模索せず、そして今日もずるずると日本は進む。で言葉は結ばれた。軍用機の爆音から遠く離れた本土のど真ん中の静かな琵琶湖の近くで暮らしていても遠く離れた沖縄の基地問題を忘れてはならないと思った。

湖岸の植物

2024/04/16

三井寺の境内の桜の花も散り静かな佇まいとなった。でも一角には八重桜が紅い鮮やかな花を咲かせ新緑と競っていた。湖岸の桜も葉桜へと変化した。遊歩道の傍らでは黄色の花が目に止まり、スマホのレンズで名前を見るとノゲシの花と教えてくれた。序に傍らに咲く花も調べるとノボロギクと分かった。植物図鑑を見なくても現場で直ぐにスマホで見れば分かる時代となった、素直に便利さを享受すれば良いのだが、こんな時代を待ち望んでいた訳でないと複雑な気分になった。そして何気なく咲く道端の花をデジカメで撮った。

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