能と映画・・・
2023/04/10
先日、テレビで黒澤 明監督の特集番組を見た。内容は監督が能に影響され多くの作品の中に能をイメージしたシーンが詳しく説明されていた。中でも1957年に制作された「蜘蛛巣城」では能の衣装らを使用したことも知った。僕は17歳で見た記憶はおぼろげだが20年ほど前にビデオで見たときに凄い映画だと思った。シェイクスピアのマクベスを日本の戦国時代に置き換えた作品で、上映された17歳では理解できなかったとおもった。黒澤作品は「生きる」1952年も僕は見に行ったが12歳では志村喬がブランコに乗っているシーンを覚えているくらいだ。そしてチャンバラが好きだったので「七人の侍」1954年も14歳では活劇シーンのみが印象に残っているだけだった。その後映画好きの僕は大人になってから理解できるようになった。番組では「乱」を詳しく取り上げていた。1985年なので記憶には新しいがテレビ番組を見てもう一度見たくなった。そして、能に影響された監督タル・ベーラ監督を忘れることはできないフイルム上映作品「倫敦から来た男」2009年を見たときに能を見ているよな不思議な気持ちになった映画は今もはっきりと思い出すことができる、そしてフイルム上映作品「ニーチェの馬」2012年の作品も印象が深く残っている、そしてフイルム上映ではないが2019年にデジタル・レストア版で上映された長編映画7時間18分の映画を見終えたとき、僕が見る映画でこれから先これ以上の映画を見る事できないと思うくらい感動したことを思い出した。最近、能を鑑賞する機会がなくなったこと映画館に出かけることも少なくなったことを寂しく感じた。
花が散っても
2023/04/09
三井寺と疎水の春のライトアップが本日で終了すると、明日から、ご近所の桜の名所は急に静かな佇まいとなり、有名な句、花散りてまた静かなり園城寺、となり何時もの三井寺へ戻るのが習わしだ。でもコロナも緩和されインバウンドの観光客も戻りつつある現状なので5月の連休まで賑わいは続きそうだ。境内を歩いて見ると八重桜やミツバツツジが鮮やかな花を咲かせ春の華やかさで行く春を楽しむのも良いとおもった。そしてシキミも花を咲かせた。5月になれば新しく作られた牡丹園での牡丹の開花が楽しみだ。
三井寺の八重桜
2023/04/08
桜のシーズンが終わり疎水に掛かる鹿関橋の上から見る桜も葉桜へと変わった。誰も葉桜など見る人もなく賑わっていた事が嘘のように思えた。でも橋上から見る風景は新緑シーズンになり色のグラデーションを楽しむなら今が一番と思った。三井寺もソメイヨシノは散ったがミツバツツジと新緑のコラボレーションも美しく、そして境内には八重桜があり、開花し始め色も濃く迫力を感じる花が咲き始めた。まだ当分は花見シーズンが続くと思った。琵琶湖は冬型の気候を思わせる北西風が強く湖上は波立っていた。こんな日は僕は何時も若狭の老朽原発が気になる、風の強い日に高浜、美浜の老朽原発が事故を起こせば短時間で放射能雲が琵琶湖にやって来ると湖水が放射能に汚染され近畿1300万人の命の水が危険にさらされるからだ。老朽原発の再稼働には絶対反対だと波の彼方を見た。
春雨?
2023/04/07
春雨じゃ濡れて行こう・・・月形半平太でも傘が必要な本格的な雨となった。疎水の観光船も予約客を乗せて京都蹴上へ向かった。鹿関橋の欄干には桜の花びらがシーズンの終わりを告げていた。三井寺の境内は新緑シーズンへと変わった。雨にも負けず鶯が元気にホーホケキョと鳴く声が人影のない境内に響いた。
湖岸叙景
2023/04/06
三井寺も新緑シーズンへと駆け出した。におの浜湖岸ではシバザクラが例年より早く咲いた。甘い香りが漂う湖岸を自転車で走るとミツバチになった気分になった。浜大津近くの湖岸ではモロコが連れ出し、連日釣り人の姿が見られた。稚魚の放流、外来魚駆除、湖岸の葭原の改善らで自然繁殖するモロコも増えたとテレビニュースが伝えていた。でも僕が少年時代、ボテと言われていたパラタナゴは復活していないそうだ。琵琶湖の在来種モロコが復活したことは良いことだと思った。