琵琶湖の渇水

 2000年夏琵琶湖の渇水が新聞の紙面を賑わした。8月26日私は浜大津から湖岸縁を石山方面へ自転車で走った。藻が 異常発生して湖面から伝わってくる風が異臭を運んでくる、でも近江大橋をすぎると藻でびっしりと覆われた水面、そして所々の水面には白い雲が映り写真で見 るアフリカの沼地のように美しく感じる。頭の中でフラミンゴを飛ばしているからなおさらである。藻のことで思い出す事がある。16年前にインタービュした 雄琴の旅館の主人がこんな話をしてくれた。昔はよく台風が藻を根こそぎ吹き飛ばしてくれたと。そういえば台風が近年少なくなった、水位の調節も大事な事と 思うが、大きな自然の中の琵琶湖を人間の力でコントロール、それは所詮無理な話。琵琶湖総合開発による湖の人工化はこれから後大変なつけがまわってくるの ではないかと心配だ。でもそんな負の記録を続けて行こうとあらためて決意した。

2000/9/28